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2019年10月29日 (火)

2019/10/26 '65ビートルで遠山郷の「梨元ていしゃば」に

実は、10月27日が豊橋でワーゲンの集まりあるため、前日に遠山郷へ寄ることにした。深夜2時過ぎにワーゲンに荷物を積み始め、丁度午前3時頃に家をでた。

さすがに午前3時である。道路は空いている。トロッ子さんのドライブで下仁田まで向かう。台風19号、そして21号の影響による大雨の影響は、心配だった。下仁田のICの辺りは山際を行くが、その辺りでは山から出た水が、道路を横切っていた。

下仁田でドライバー交代。そのまま国道254線で内山峠である。峠の手前でトラックに追いついたが、まあまあの流れ。トロッ子さんは隣で寝ている。峠では、同じようなカーブのところで山から水が流れてきていたが、道路には大きな被害はなく、いつもと同じ快適なドライブ。

佐久から、笠取峠を越えて、和田峠の手前では、情報通り「諏訪・白樺湖」方面は通行止めだった。そこを右に折れて和田宿のコンビニに。6時少し前、朝日が顔を出す少し前。東の空は美しく色付いた。良い天気になりそうだ。

夜が明けて和田トンネルを抜けると下の方に雲が広がる。ついつい「雲海だ!!」と声も出るが、気が付くと道路は下り、いつの間にか、その雲海の中。

峠を降りるとバイパスのトンネルを抜けて岡谷の街中を抜け、県道19号に入ると再びドライバー交代をして、一旦国道153号に出て飯田を目指す。周囲の山々の中腹に雲が漂うが、天竜川沿いは眩しいほどの日差しである。

飯田市に入ると県道251号へと入る。天竜川を渡る頃になると、周面は灰色の空となる。「やだよ、あたしは!! 霧の中は!!」とトロッ子さん。橋を渡ったところで、左手のコンビニに。そこで朝食として、今度は峠であるから私のドライブ。

霧が心配されたが走り出すと、道路部分はクリア。良く見える。ただ、狭い峠道の県道だから、のんびりと走る。しばらく行くと工事の片側通行が。そして、信号機を見て待ち時間「3分」の表示に驚かされる。どんなけ長い工事区間なのだろう。その後2カ所の片側交互通行を経ると、山の間の狭いところにインターチェンジが!!

「喬木 I.C.」である。なぜかこの峠の頂上部分を山を抜けるように開通している自動車専用道路だ。長いトンネル部分だけだが、後に両サイドが開通するらしい。長い長いトンネルを抜けると、霞が掛かっていた山々は消え、快晴の山々が広がっていた。

国道152号で、眩しい日差しを浴びて山を下れば、間もなく梨元ていしゃばである。予定は9時到着だったが、30分ほど遅れて到着。まず最初に運材台車を履いた客車が目に入ったが、その隣にはボンネットサイドを開け放したKATO WORKSの姿も。地元の松下さんが表に出してくれていた様だ。一服していると松下さんも到着。この日はイベントがあるとのことで、しばらくお話をして、そちらに戻っていただく。

松下さんは車庫を開けると、KATOに乗り込みエンジンを掛ける。白い煙が上がり排気音が静かな山の中になり場締める。2、3度吹かすとKATOはスルスルと車庫へ納まった。

そして、広い敷地内に敷かれた線路をぐるりと歩き、敷地の山沿いにレールの杭を発見すると、山沿いを歩く。梨本ていしゃば正面には往時は遠山森林鉄道の橋が架かっていた。今や新しい広い橋となったが、そこを渡り線路があったであろう山間を眺めると、今度は山から下ってきた運材列車が見たであろう景色を眺める。

もう、何も当時の面影は残っていないようにも見えるが、梨元ていしゃばの山側は往時のままの様だ。3カ所にレールの杭が残り、一カ所には土砂防止だろうか、大量のレールを使った柵が残っていた。恐らくここの敷地が整地され「梨元ていしゃば」になる以前の、森林鉄道時代の遺構ではないだろうか。

ただ、遺構と言えば、ここに新たに敷かれたレールもKATO WORKSも客車も当時の遺構である。レールは3種類ほどが混在して敷かれるのだが、遠山森林鉄道時代のものを集めてきて敷設したもので、頭部が32mm、34mm、38mmと、9kg、10kg、12kg/mレールが混在する。10キロレールがある点と、機関車が入る本線は12キロが主体だったであろう点が面白い。10キロなどは現在のJIS規格に存在しないレールである。

新たな発見というか、改めて考えると、なかなか興味深い保存鉄道と言える。

昼は予定通り「道の駅 遠山郷」で、蕎麦と五平餅のセットとした。川の向こうには和田城の城下町が連なるのを眺めて、食べ終わるとそちらへと向かう。

秋葉街道沿いには宿場町とは一味違う城下町の家々が連なる。その1軒に「橋新」という米穀店がある。以前、2013年4月に地元の人に教わり訪れたトロッコの線路のある米屋さんである。ご主人はいなかったが、奥さんが奥で作業をしておられた。店頭から、その奥まで、山を登るようにゆるい傾斜なのであるが、店頭に着いた米をトロッコに載せ、平らな店内で押すと、その勢いで奥まで登っていくのだそうで、現在も使われているようだ。レールと線路の寸法を測らせていただき、遠山郷を後にする。

県道1号で国道151号に出て、そのまま豊橋に。以前、ここは三信鉱工の帰りに逆方向で走ったが、意外と良い道だと思っていた。ところが途中、すれ違えない程の狭い道のところもあり、趣のある、違った意味で良い道だった。

豊橋のホテルへは意外とスムーズに到着。ビートルをパーキングに入れ、部屋に荷物を置くと、まだ明るい表へと出て、とりあえずは豊鉄の路面電車に向かったのだった。

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