2019/10/13 台風19号一過、浸水した親水公園
「げんりゅうのはし」の欄干の両側には草木が絡む。橋を中心に水が柳原放水路に向かって流れたようだ。
道路をトンネルで抜けた先は親水公園。その名の通り浸水し、トンネルをくぐり、柳原放水路、幸の池へと濁流の一部が流れて行ったようだ。
手すりに絡みついた草から、トンネルに向かって濁流が流れたのが分かる。
親水公園水上ステージの池は泥水の池となり、その隅には草や小枝が溜まる。
私が写真を撮っている間、散歩やジョギングの人が普通に通り過ぎて行ったから、台風で浸水したからといって大したことはないと思っていたが、すぐ先は泥だった。私は、ちょっと躊躇した。どこを歩いても泥は避けられそうにない。
つま先で歩くようにして泥エリアを抜け、ステージ脇の階段を上るが、靴は泥に浸かって汚れていた。
ステージへ降りる階段には小さな流木がいくつも。水が引いた時に階段にひっかかったのだろう。
泥や流されてきた草木が水飲み場、植木や立て看板に纏わり付くように残された中、結構な人が何事もなかったかのように散歩やジョギングをしていた。
流木の散らばる親水公園の向こうには群馬県庁がそびえる。流れ着いた流木や草木がなければ、美しい公園だと思う。
利根川沿いのこの辺りには「大渡の渡し」があったが、古い堤防である大渡の石堤。その上には生の木の流木。河川敷に生えていた木だろうか。どこかで引き千切られ、削られて流れ着いていた。
親水公園から石堤へ向かう歩道は少し深くなり泥である。それも、かなり深い泥であることが残された足跡から分かったから、遠目に眺めて引き返す。
利根川は水が引いてきたとはいえ、まだ泥の濁流が川幅いっぱいに流れる。穏やかで古い群馬大橋と背景の山々が美しい朝だったが、それとは反する泥の濁流だった。
泥が溜まった親水公園内に、根っこから抜かれた大きな流木。
「大渡の石堤」の案内看板には、小枝や草がまとわりつく。
利根川の下流方向に足を進めると親水公園の泥も一段と酷くなった。一段下の歩道部分には溜まった泥の波紋ができていた。美しいと思ったが。この辺り一面を泥の水が広がっていたことを想うと、少し怖くもなる。
そして、さらに下流部を見れば、泥の歩道は泥水の中に沈んでいき、その先の噴水のある丸い池と一体となり、大きな泥水の池となっていた。
親水公園、「いや正しくは浸水公園だよ」と冗談をSNSに書き込んだが、正に浸水公園であり、グリーンドームの駐車場も含め、ここを浸水させることでの治水効果を狙っての存在であることを実感した。
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