2019年李夏も岡山へ、西口奉還町で夕飯
ホテルを出るとなかなか渋い建物、店が目に入るが、先ずは奉還町と書かれたアーケードへと行く。
アーケードはなにやらイベントの様で、路上でなにやらやっている。美味しそうなものや、楽しそうなものが店頭で売られているが、とにかく落ち着いて夕飯にしてビールを飲みたいので、イベントスタッフに「古い食堂か、居酒屋はないか」聞いたのだか、どうもはっきりした応えが帰ってこない。
アーケードは賑やかなので、一旦出て自力で探してみようとなる。西口筋を渡りホテル側の歩道を歩きだすと、反対側に「ピン」ときた!! 私好みの居酒屋である。ただ、通りを渡るにはアーケードまで戻るか、この先の歩道橋まで行くしかない。
とりあえず、着いた時に見つけた「喫茶あおい」に行ってみると「営業中」の看板が下げられていた。残念だが仕方がないし、ここまであるけば、歩道橋を渡って、先ほどの店まで行っても良い。
歩道橋まで行き西口筋を横切り戻る。すると、もう一軒渋い店が。「カフェレストラン はちのす」とあるが、定休日なのか、時間が遅いのか営業はしていなかった。
そして、先ほど見た渋い居酒屋に絞られた。表にメニューなどはないが、中で一人の年配が飲んで、店主と談笑している。ガラりと戸を開けるとついつい入ってしました。えりこさんも着いてきたので、まあ問題ない。店名は「放駒(はなれごま)」。アーケードから少し離れいてるからか。
「ここは何やさんですか」と聞くと、「まあ元寿司屋かな」との応え。まあ価格はともかく雰囲気が良いので、座ってビールを頼み、えりこさんは夕飯に、メニューにある巻き寿司の3種類を頼む。
飲んでいた年配は70歳ぐらいかと思いきや、80歳だという。福山の出だが転勤族で、大阪や東京へ行って、東京の頃は群馬にも良く行ったとのこと。最後の赴任先が岡山で、退職をするとそのまま岡山に住むことにしたらしい。20年来の常連らしい。店自体は昭和35年の創業で2代目とのこと。奉還町は戦後間もないころから栄えた感じがするが、正にそんな頃の創業ということか。
ビールの2本目となるとかなり話が盛り上がっていた。ただ、昼間が暑くて、群馬からワーゲンで一日中ドライブしてだから、えりこさんは寝ているし、私もそんなに飲めない。もっと話をしたかったが明日が本番である。心を鬼にして切り上げようとすると、もう一人常連さんがやってきて、なんとその方とも盛り上がりそうになってしまう。
そんな呑兵衛を振り払い店を出たのだった。さすが商店街のアーケードは明かりが消えていた。翌朝は毎年恒例、玉野市の深山公園でのワーゲンの集まりである。だからということでもなく、ホテルに着くとシャワーを浴びてすぐに寝てしまった。
でも楽しい夜だった。これが普通の観光旅行なら、もっとのんびりと飲めたのにと少し残念であった。
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