高木桜子個展へ 2019/01/10,、18
たまたまfacebookで個展を開くというのを見た。良く見ると会社の近所であり、2019年1月10日に見に行くこととした。
昼休みに場所を確認に行く。曇天の中、旧ホテル西洋跡地の工事が随分と進んでいた。
定時に仕事を終え、銀座通りを横切っていく。
ビルはかなり古かった。一般人が入って良いのかと思うほどだが、しばらく見ていると、何人もの出入りがあるので、私も入っていく。
個展は地下だった。入っていくにつれ、個展よりも、このビルに興味が出て来る。
面白いことに個展の部屋は地下に降りる階段の下、階段室だった。薄暗い天井が三角の部屋に作品が置かれていた。
木の枝が作品となり置かれているが、部屋の木の床の修繕した跡ともにアートになっている感じでした。これを狙ったのか、たまたま偶然なのか、複雑な思いになった。
モノと小さなスポットライトで作品は構成されていた。
となりのちゃんとした部屋でも別の人が個展をしていたが、私はその部屋の床に興味を惹かれた。
地下の通路にはタイル張りで洗面台があり、アートな空間だった。
1階に入る事務所には受付の小窓が付いていた。
随分と洒落たエレベータだと思ったが、往時のものをそのまま使っているだけの様である。
一時間近く滞在して表に出る。レトロな感じのレストランが目に入ってきたが、今までいた本物のビルには敵わない。
翌週18日日も行った。桜子さんがいて展示も入れ代るということだったが、前回はコンパクトデジカメでの撮影だったため、カメラを持ってきたからだ。
暗くて分かりづらいが道路右手の建物が、昭和7年築の奥野ビルである。実際は新館繋がっているがこちらも昭和9年とのこと。
関東大震災の経験を踏まえての設計らしい。
本館と新館の仕切りの窓と思われる。
再び地下への階段を下りていく。
地下に降りると正面に2つの部屋があり、左手が階段下の部屋。ここはタイル張りで流し台があるのを少し不思議に思っていたが、元は浴場だったとのこと。
木の枝と小鳥と影。そして木製の床。
スポンジというか綿状の黄色いものをちぎったものが、ヒヨコに見たてられて群れを成す。
暗い部屋で少ない明りで、妙なリアリティがあり不気味でもある。
洗面台とイス。こちらはただ置かれただけだと思うが、アートになっている。
地下へ降りてきた階段脇の扉。その奥が気になる。
桜子さんと初対面し、すぐに話が弾む。庭の枝木を掃除していて、その枝木が面白い形で絵を描いてみたり、食器洗いのスポンジのようなものをちぎったらヒヨコになったから、などと楽しい話をしてくれた。
そして「是非、エレベータに乗っていくと良い」との話。3階での別の展示も教えてもらう。
エレベータに乗ろうともたもたしていると30代くらいの男性が来て「私もこれに乗りたくて来ました」と一緒に乗りこみ「そうそう、扉をちゃんと閉めないと動かないらしいのです」と仕入れてきた情報で3階までたどり着いた。
「古臭い」というよりは、「年季が入っている」と表現したいビル内は、半端なく年季が入っていた。
今では想像できないタイル張りの床や装飾された手すりやドア。歩くのが、触るのが少し怖いほどだった。
大変貴重な体験をしてビルを出た。ビルの角には雨樋が延びていた。近年手が入ったものとはいえ、妙にアートに見えた。
ビルを出て次の角まで行けば、昭和の面影は消え、現代の銀座が見えてきた。
銀座に残る昭和初期の空間「奥野ビル」。いつまでも、ここにあり、昭和を語り続けて欲しい。
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