山形で羽州街道に出会う
細い道路の交差点で信号待ちをして古い建物が目に留まった。「酒造か!?」
すぐにワーゲンを止めて交差点まで歩く。横切る道路は古い街道の様だし、走ってきた道も振り返れば街道らしい古い建物がある。
角の店は既に閉店、廃業しているようであるが、道路沿い細長く蔵が連なる。
道路沿いの板塀の向こうは中庭の様だ。枝ぶりの良い松が見えている。
その板塀辺りは、枯れた木材が美しく、なんとも味わい深い。
板塀の角に生えた雑草の生きた緑が、枯れた板塀とコントラストを作る。
店舗の雰囲気は昭和40年、50年頃だが、建物自体はもっと古いのだろう。道路沿いの壁に空いた窓の桟に色気がある。
角を曲がってワーゲンに戻ろうとすると、こちらにも古い建物が点々と残る。
角の店は酒造かと思ったが、煙突の細さから、少し違うようだ。
ワーゲンに戻りだしてみると、今度は本物の酒造の様だ。
看板には「出羽桜 山形工場」とある。表で作業をしている人がいるので声をかけてみる。
廃業した酒造を引き継いだとのことで、この蔵の歴史は分からないようであったが、間口の狭い酒造の造り。聞けば「表が羽州街道」と話してくれた。
そんな話を聞くと歴史のある酒蔵のようだ。酒造を出ようとするとホウロウ看板が目に入った。
なんと読むのかと考えたら「東海一 東海林醸」と書かれているようだ。以前「東海林(とうかいりん)」という山形の知人がいたことを思い出した。
山形には仙台ハイランドの帰りに何度か宿泊したし、15年ほど前は仕事でも何度か宿泊した。ただ、いつも駅前の居酒屋ばかり。それも夜だったから周囲は良く分からなかった。
随分と経って、今更ながら古い山形が残っていることに気が付いた。今度は山形の町を歩いてみたい。
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