2017/11/28 西品川の洋子ちゃん
大崎から山を登って下った先の西品川を目指す。
起伏があるので広い道はなく、昔ながらの狭い道ばかり。
そんな場所だから、古い家も点々と残る。
なんだか子供の頃、昭和30年代のような景色である。
店内はおじちゃんと、おばちゃんだけ。昼時だが客はいない。なんとな~く「メンチカツ目玉焼き定食」を頼む。
「そこの蕎麦屋さんを目指してきたのだけど」と話をすると、「もう閉めちゃった。1年ぐらい経つかな」とのこと。まあ、そんな話をしていたら、随分前、7、8年前にここに寄ったような気がしてきた。
「洋子ちゃん」はおばちゃんの名前を取ったとのこと。背後にはマリリン・モンローのポスターが2枚。洋子ちゃんがモンローに似ていたからか、おじちゃんがただファンだったからかは聞かなかった。 食べ始めると一人お客さんがやって来た。近所の歯医者さんに通っていて寄るという高齢のおじさんだ。「もう今日で終わりだから。来年4月の検査まで来ないよ」などと冷たいことを、嬉しそうな顔で話していた。 いやいや、のどかな時を過ごさせていただいた。店を出てすぐの角を曲がれば、ラーメン屋の「味の館」である。ここは今年の夏に冷やし中華を食べにやって来た。 三ツ木通り商店街の谷間から再び坂を上って、山の向こうの大崎へ。 坂を上りながら東京も紅葉が進んだな~と思う。 坂を上ると最後の一葉的な「最後の紅葉」であろうか。 貴船神社のイチョウもいい感じで黄色く色づいていた。 紅葉の流れで、イタリアの紅色のクルマも横目に眺めて。 細い道でまた下り大崎へ。 仕事が終わっての大崎駅。ここは線路が沢山あって、楽しい場所である。 ホームでなんとなく電車を待っていたら、線路の向こうに柿がなっていた。今や綺麗なビルが建ち並ぶ大崎駅だが、昔からある柿木が、たまたま残ったといった感じだった。30年近く前に仕事で駅近くのプレハブの長屋の様な中の事務所に何度か行ったのだが、それが果たしてどこにあったのかがもう分からない。でも、考えればあれから30年も生きているわけで、変わって当然なのではある。
そんな変わりつつある中で、昔からやっている食堂で、昔の人と話をしながら食事ができたのだから幸せである。
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