2015年10月 前橋まつり
10日、土曜の午前、医者の行き来に表町一丁目の公民館脇を通る。見慣れた顔が数名、朝からお囃子で町内のまつり気分を盛り上げる。
公民館の入口で少々の立ち話。普段から手伝っていられたら、私もこの中の一員なのかも知れないが。
いつものように昼食は前橋の街に出る。昔であれば「ヨソイキ」で出かけた街であるが、今は粗方が普段着。
前橋まつりの華やかさは、やはり「山車」ではないかと私は思う。以前、前橋市の山車と神輿が五十数基集まったが、空襲で多くが焼けた前橋にも、いくつかの山車や、伝えられたお囃子が残っていた。
中には戦後の創作によるお囃子もあるだろうが、今でも昔ながらのお囃子の競演が楽しめる。街中に行くと、近所の町内の山車であろう。目の前を通り過ぎていった。青井食堂に入る前に立川町通りを覗くと、大きな輪で踊りをやっていた。私が高校時代。昭和50年ころは、この踊りの輪が最大になっていた。この立川町通りから、中央通りを抜け、国道50号を通り西武の坂を下る一周が踊りの輪になっていたのを記憶する。
前橋まつりの一日目、青井食堂は入れ替わり食事のお客さんがやって来ていた。日曜定休ではあるが、明日も営業するとのこと。
帰り道に八幡様の前まで行くと、本町二丁目の神輿が飾られていた。もう10年ぐらい前から、本町二丁目は人手が足らず、周辺地域から担ぎ手が来ている。今年も沢山の担ぎ手が集まったようだ。
前橋まつり二日目の日曜日。以前千代田町に住んでいたという大先輩(通称師匠)が銀座二丁目の神輿のところにいた。「これが、うちの神輿。今、黒田君も手伝いに来てくれてさ」と。師匠も呼びかけて担ぎ手を集めたらしい。
その先、スズランの北側を山車が横切っていく。日曜日の午後は、各町内の山車が集結し、パレードをする。
昼食は、また青井食堂ではあるが、各町内の山車と神輿が集結する日曜はさすがに混んでいる。みな、はっぴを羽織り、ビールの栓を開けている。まだ、まつりの最中というのに大丈夫だろうかと思ってもしまうが。
青井食堂の路地の先は立川町通り。ここで山車のパレードのゴール地点。ここでお囃子の審査もされるから、店の中にいても、次から次へとやってくるお囃子を楽しめる。冷奴をつまんでビールを飲みながら、お囃子に包まれるのは、ちょっと贅沢にも思える。
立川町通りに、街中を練り歩いた山車が帰ってくる。食堂を抜け出して様子を見ると、向こうの角を曲がって姿を現したのは表町一丁目だ。
熊野神社のところへ来ると、山車をぐるりと回して審査員に向け、お囃子を聴いてもらう。審査が終わった山車は、国道17号方面に向かい、立川町通りに並べられていく。
続いてきたのは表町二丁目の山車。山車が並べられた先の角には、弁天通り側から神輿が現れ、ゆっくりと山車の間を抜けて中央通りへと入っていく。この山車と神輿の競演が美しいと思う。
表町一丁目が国道17号方面へと向かっていく。 続く山車は弁天通りへと入っていく。続々とやってくる山車のために、表町一丁目、二丁目の山車は17号の手前に並べられる。
その後ろから、日吉町四丁目の山車がついて行く。素敵な光景である。
国道17号方面と、弁天通りと山車は二手に分かれて並べられていく。きりもなくやって来る山車たち。こちらは本町一丁目の山車である。私も10年以上前だろうか、山車の先頭で大きなどんちょう(行灯)を持って歩いていたことを思い出す。
毎年夏休みが終ったころ、夕刻になると、各町内にはお祭りのお囃子が毎日のように聞こえてくる。子供たちの練習が始まるのである。小学生にとっては晴れの舞台である。
すべての山車が終結し、各町内に戻っていく。私も、通り過ぎる山車を見ながら表町一丁目へと戻る。四つ角に来るとどこかの町内のお囃子が聞こえてくる。千代田町の「ゑびす」の通りまで来ると傾きだした日を背中に浴びて神輿がやって来た。 町内に戻ると、すっかり日は傾き、町内に飾られた幣帛が眩しく光っていた。少し元気出して、来年は祭りを手伝いますかね。
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