前橋から朽木へ。100%信沢あつしの3日間

4/12、今年も滋賀県朽木市場で、ワーゲン仲間のBBQである。11日午前1時半、今年も速めに前橋を出発する。

天気は、生憎のしとしと雨。明るくなるまでは、かなり走り辛かったが、夜が明けてくると快適なドライブとなった。午前6時前、木曽王滝村に寄ってみることに。

田島の停車場跡にも寄る。昨年噴火時にたまたま寄った王滝だが、今回は御嶽山は雲の中だった。

松原スポーツ公園にも寄って、'65 VWと762mmのナローと記念写真。今回は、雨がしとしとと続いているので、歩くことは諦め、クルマで行きやすいところに寄り道をしていこうと考える。

上松にも寄るが、雨脚は少し強くなってしまった。

ところが中津川で遅い朝食をとって9時頃、空が晴れてきた。「それじゃ、岩村でも歩こう」

公民館にワーゲンを止めて、古い町を歩き出す。前回歩けなかったところから歩いていく。

そして、すぐに燃料屋さんのトロッコをしばらく見学させていただくと、奥さんが岩村醸造の他にもトロッコが残っている話をしてくれ、旦那さんが場所を教えてくれた。

行って見ると、床に線路風の後が、きっと仲間に言えば「下水の工事跡だよ」などと言われそうなものであるが、「ごめんください」とたずねると、この下に今でも線路が埋まっていると話してくれた。

しかし、眺めの良い町である。明治、大正、昭和初期が凝縮されている感じがする。

岩村醸造のトロッコも見て、帰り道。行きに目に留まったお米屋さんで声をかける。しかし、こちらは下水道工事の跡だった。ただ、以前は店から奥の精米をするところまで線路があったお話をしてくれた。私の勘もそう悪くはない。

トロッコを探して歩き回っているものだから、昼を過ぎてしまった。食事は、行きに駅前で見た食堂「かわい」にした。名古屋文化なのか、味噌カツ定食と天ぷらそばを頼む。

燃料屋さんで、山岡で寒天の天日干しでトロッコを使っていた話を聞き、更に寄り道をしてみる。

かんてん村パーク かんてん茶屋で、おねえさんに聞くと「今はトロッコは使っていないね。隣なんかは使っていたんだよ。以前は駅の方にあつたんだけれどね。」とお話をしてくれた。その話を頼りに駅前まで行ってみる。

駅前には古い倉庫が残り、渋い製材所があったが、特に線路系のネタはなし。しかし、好天の中、満開の桜が舞っており、いい時期にこれたものだと感謝した。

岩村、山岡でずいぶんと時間を使ってしまったが、滋賀県はまだまだである。そして、一気に野洲を目指したのであった。昼間好天で桜が満開であったからだろうか、彦根で大渋滞。想定よりも遅い時間にホテルに入り、お好み焼きの「やまびこ」を目指す。
昨年寄ったときは客が少なく店を閉めるといっていたのだが、今回店の暖簾をくぐってみれば、満席である。フロアに三人ものお姉さんがいて、その人が「満席です」と簡単に断ってきた。「いや、」と昨年の話をし始めると、カウンターの奥の方から、おばちゃんが歩いて出てきた。それもニコニコとして。「まだ、やってるよ」と、「良かった、まだ元気でやっていて」、「また来ておくれ」とにこやかに送り出してくれたのだった。
しかし、である。寄るところがない。なんか店が少ない。そして、満席。しかたなしに遠くに見える餃子の王将を目指して歩き出すと、おかしな店が目に入った。「やってますか？」「やってるちゃ、やってます。どうぞどうぞ」。こちらも奥の部屋に団体さんが入っていたが、これから常連さんも来るとの事で入れてくれた。枝豆100円(!!)とたこ焼き、そして名物の「野洲焼きそば(!! 私が命名)をいただいた。

早朝から、森林鉄道、トロッコ、不思議な居酒屋と、長い一日であったが、翌日はワーゲンである。濃い日になるのであった。