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2013年12月 8日 (日)

北風の中、おしどり食堂へ

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空は青かったが、午後になると北風が強い。八幡様のところへ行くと、先週までは黄色くこんもりとしていたイチョウの葉が、殆ど落ちていた。

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「もう、殆ど落ちちゃったね。」「この前、たくさん落ちて行くのを見たよ」などと話をしていると、向こうに少し赤味を帯びた柿が見える。「あ、そこ行こう」と八幡様の北の路地へ。昭和5年築のお宅の柿の木も葉が落ちて、柿のみが美しく生っていた。

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その先の家は、ざくろがある。最近、ここの家の話をしたと思ったが、床屋へ行った時のことだ。「もう、誰も住んでいないから、もいじゃっても、いいんじゃない」などと言われた。ところが、手に届く所に実は殆どない。「どうにかして取れないかね」といいつつ、国道へ出る。

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まあしかし北風が強い。「空っ風」という言葉が脳裏を横切るものの、そこまでではない気がする。歩道橋の上、中央前橋駅へと続く八展通り(近年はそう呼ばれる)と、天気は良いもののとにかく風が強い。

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中央前橋駅まで行くと空が開けて、一段と景色が眩しい。日曜だから美やこ食堂もしまっているのだろう。強い北風の中、何も入っていないような古いビルが、一段と空しく見える。

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昔は繭、製糸で栄えていたという諏訪町へと行く。昔の名残で、駅からしばらく道路沿いに居酒屋やスナックがあるが、もう多くは閉店し、空き地になったところも少なくない。

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和風スナック弁慶の先の角を曲がり、おしどり食堂へと向かう。角を曲がる手前で、家々の隙間から、古いコンクリート製の蔵が目に付く。その向こうには、重兵衛湯の煙突も覗いていた。

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その路地の先は、正面に古めかしい商店。諏訪町の歴史を垣間見せてくれたような感じがした。

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通りに出れば、すぐに「おしどり食堂」だ。日影で、風当たりも強かったが、店へ入ると石油ストーブが二つ置いてあり、すぐに暖かくなった。寒いといっても、まだまだ本格的な寒さではない。

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本日も、というか、本日は、揚げ焼きそばと餃子とビール。焼きそばにちょっと待ってしまったが、「おそくなってごめんなさい」と出てくると、いつもより麺が大盛りだった。餃子は、昨日の晩御飯で家で作ったが、同じ様な食感と味だった。我が家の餃子も、なかなかである。

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大概そうだが、こんなところで、私たちは夫婦らしい会話をする。家にいるときは、あまり深い話はしない。のんびりと食べて出ると、重兵衛湯の鶏が日溜りに集まっていた。なんか微笑ましい光景だった。「ここの煙突も、前橋の象徴だよね」と眺めながら街を目指す。

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西に向かって歩いていると、傾いた日に照らされた紅い木が目に付く。諏訪神社のカエデである。以前からあまり風情のないと思っていたが、日が傾いて、一段と風が冷たくなり、色付いたカエデで、今日は妙に懐かしくなるような風情をかもし出していた。

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広瀬川は風も強く、流れも速く、鴨の姿は見えなかった。眩しい日が差す中、八幡様へと帰ってくる。南側の大イチョウはすっかり葉を落とし、老齢の貫禄を出していた。子供の頃には、落ち葉を集めて山にして、石垣の上から飛び込んで遊んだものである。それも、落ち葉をかき集めているおじさんが教えてくれた遊びである。

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西に傾いた太陽が、八幡様の東側を照らしていた。ここにも、少し赤味を帯びた柿が、美しく照らし出されていた。

まだまだ寒いというほどではないが、もう冬が来ているのを体感したのだった。

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コメント

初コメになります!
徘徊していたらたどり着きました☆
下手なりに写真を撮るのが好きなので、素敵な写真だと思いました!
ありがとうございます☆

投稿: UNI | 2013年12月11日 (水) 20時35分

UNIさん、いらっしゃい。
ありがとうございます。

私も、写真を撮るだけが好きな54歳のオヤジです。
写真は、撮り続ける事が大切で、過去に撮ってきたノウハウというか、
反省の元に、成り立つんだと思います。

そして、同じ写真好きでも、人それぞれが違う、個性があるってこと。
長年撮ってくると、その個性も変わらないんですね。

撮った写真は是非、ブログ等で公開してください。
今は、世間に公開するのも簡単になりましたしね。
色々な方が見てくれて、中には共感してくれる方もいるかと思います。

これの書き込みを励みに、私も、もう少し更新するようにしますので。

これからもよろしくお願いいたします。
デハデハ。

投稿: あつし | 2013年12月12日 (木) 00時03分

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