いつまでも、あると思うな…。
大泉町、西小泉駅手前の国道354号沿いにある。とりあえず、通りの反対側だから西小泉駅前に入り、Uターンすることとする。
西小泉駅は、駅前も駅舎も、駅構内も、印象は初めて立ち寄った30余年前と、がっかりするぐらい変わっていなかった。
純喫茶ビートルは、やはり1980年頃、筑波サーキットへ行く時に目に入った。ちょうど、私がビートルに乗り始めた頃だった。
子供たちが小さい頃、夕飯にと駐車場にビートルを入れた記憶があるが、店内の記憶はない。もしかすると時間が遅くて閉まっていたのかもしれない。
えりこさんが先に店内に入っていた。ビートルの鍵を掛けて店に入ると、えりこさんはスマフォで写真を撮り捲っていた。1980年頃、私がビートルに乗り出した頃に売られていたVWトイが、いくつも飾られていたからだ。
マスターがビートルに乗っていたわけではなく、クルマ好きの友人のアドバイスで、こんな店になったとのこと。「30年前から寄りたかった。いや、もっと前かな」というと、「あ~、もうそんなに経つかな。」と苦笑いをしていた。
そんな懐かしい色々な意味で思い出の店を後にすると、館林駅の西口へと向かう。しかし、少し様子がおかしい。国道122号を真っ直ぐに突き抜けると西口のロータリーへ出てしまった。
一瞬、どこなのだか分からなかったが、片隅の駐車場の「正田醤油社員駐車場」の看板が目に入る。正田醤油の駐車場であり「無断駐車お断り」の看板の近くで、二本のレールを確認した。
その昔は正田醤油の工場から、道路を横切り、東武鉄道の線路沿いの貨物ホームへとトロッコの線路が延びていたのだ。しかし、トロッコを使わなくなったのは大昔。ところが2006年に知人から「駐車場に線路が残ってるよ」と電話をもらう。道路を横切る線路、貨物ホームへと続く線路、一部は途切れていたが、線路は残っていた。
ただ、西口の開発が始まると、その線路は寸断されて失われていった。
そして、今や残すは10mほど。全ての線路が姿を消すのも、時間の問題であろう。
館林というところは歴史があり、古い家並みが残る街。古い街道には、奥が深い町屋も多く残る。10年ほど前、仕事で時折来ていたが、仕事を放り出して写真を撮って歩きたいほどだった。
しかし、今、再び着てみれば、町屋ではなく、細長い空き地が目立つ様になっていた。
夕立でも来そうな雲が広がりだした頃、目的のお宅へとたどり着く。おばあちゃんと話をしていると、子供たちの声。私が来ているのを知り、お兄ちゃんがニコニコと妹と二人でやってきた。そして、私の周りでうろうろとした後、ビートルを見つけて、今度はそちらへニコニコと走って行く。
おばあちゃんが「危ないから」といっても聞かずにビートルのところまで行く。その後を小さい妹が、もたもたとついて行く。
ここも古い建物を使っている。60歳を過ぎたおじいちゃんと、おばあちゃではいつまで続くのかと思うが、帰ろうとビートルに戻ると、息子さんが大きなトラクターで、軽く会釈をしながら走って行った。
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