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2013年4月28日 (日)

前橋の春を逃さないように…。

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GW前半。前橋の春がどんどん夏になってしまいそうに感じて歩いてきた。

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空は青いが、部屋の中は温まらない。表に出ると北風が吹き荒れていた。

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タンポポがなかなか出てこない感じもしていたが、結構生えていた。そして八幡様は緑に覆われ、藤棚は淡い紫色があふれていた。

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元西武の坂を下りだすととんでもない向かい風。歩く人も、走るクルマも殆どない。白くて綺麗であるが入口の閉ざされたビル。この空しさは何を表現しているのだろうか。

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小学生時代、良く遊んだ公園。当時から「銀座公園」だったかは知らないが、隣のお墓で遊びながらここへ飛び出してきて、再び遊びながらお墓の中を抜けて帰る。そんな場所だった。

今は、お墓も、跡地に建ったニチイもない。勿論、綺麗な公園に当時の面影はない。

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広瀬川の柳も随分と茂ってしまった。近年であれば、もう夏に突入しても良いのであるが、今年は暑い日と、寒い日が極端である。

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諏訪橋を渡り、諏訪町を行く。奥に細長い空き地に町屋を想像し、往時の繁栄を想像する。

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重兵衛湯の煙突も、すっかり夏の装いである。

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おしどり食堂で昼食。おばちゃんは氷水を入れてくれたが、それほど暑いわけではない。逆に肌寒いほどの陽気だ。

それはともかく、ここの餃子は美味い。ご飯にも、ビールにも良く合う餃子だ。そして野菜炒めも美味しかった。ご飯が美味しくなる完璧な味だった。

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食堂を出ると裏道をジグザグに行き、中央前橋駅の先を目指す。

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上電本社の長屋のようなビルのところを歩いていると踏切が鳴り出した。小走りに行って線路を覗くと数人がカメラを構えているところにデハ101が現れた。

ちょっと得した気分になった。

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三河町は人が住まなくなった家がどんどんと片付けられている。区画整理といっても需要がないのにどうするのだろうか。

学校や、病院、工場などを誘致したら活気が出るかと思う。

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広い空き地と人の気配の少ない三河町。保存されているのだと思う大竹酒造の煉瓦煙突も意味を失ってしまったかのようだ。

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なんだか懐かしい花。雪柳。

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そして、私が子供の頃に良く見かけたおしゃれな木、シュロ。

どちらも、今では珍しいものになっている気がする。

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こちらへと歩いた目的は、このカラタチの生垣。花が咲いているかと思ったが、全くなく、咲いていた形跡すらない。

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馬場川沿いを歩いて国道50号へと出る。流石に国道はクルマが走ってはいるが、GWのお陰でのどかではある。

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元靴屋さんの角を入り表町二丁目の公園の方へと行く。靴屋の裏の埃っぽい空き地に木々が青々と生い茂る。その光景は真夏を想像させるが、実際は肌寒い。今年の天候は、かなりおかしい。

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県庁所在地前橋市の駅前通り。いくらGWだとはいえ、閑散と…、いや無人ではないか!!

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そんな消えつつある街、前橋。活気があった駅前の酒屋に「せいりょう」の文字を発見する。町田酒造は今でも頑張っていて、街中の食堂の多くは「せいりょう」であるが、この看板に前橋の街の終わりを感じてしまう。

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自分が子供の頃、自分たちの子供たちが小さい頃、滑り台があって良く遊んだ公園。滑り台は撤去され、小奇麗になったものの、それ以来、あまり子供が遊んでいるのを見なくなった公園。

藤棚は今を盛りと大きな房を沢山たらしてはいるが、埃っぽく、眩しいほど白い地面が、空しさを掻き立てるのだった。

近年の気候と同じように、街も明るい春から夏への季節感をなくしてしまったか。冷たく寒い冬と、暑くて厳しい夏をただ繰り返すだけになってしまったかのようだ。

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