結局は佐原。いいところです。
群馬へ戻る途中で色々と考えたが、結局は佐原にした。ホテルは「線路が見える…」などと書かれていたホテル朋泉。
ただ、その部屋とは別の部屋だったらしい。線路のすぐ脇だから4階の窓からは、線路は真下で良く見えない。でも、線路の隣のホテルというのは悪くはないが。
翌朝の日曜日は、ホテルにビートルを置いて、散策。町外れのホテルだから、中心まで歩くだけでも佐原の町を楽しめる。
旧国道を駅に向かっていけば、古い様々な時代の商店や事務所が目に付き歴史を感じさせてくれる。
旧国道沿いの大きなガソリンスタンド跡の先は駅前通りで、神社への参道。道路を跨ぐ大きなコンクリート製の鳥居に懐かしさを感じ、そちらへと曲がってみる。
神社の手前まで行き、もっと手前にあった細い裏路地を歩いてみたくなり、ちょっと引き返す。ゆるくカーブした道は国道よりは比較的新しい家が並ぶが、反対側は古い家々。ただ多くは空き家、点々と空き地もある。
カーブが終わった辺りには、旧国道側に大きくて広い駐車場。ここには立派な建物があったことを想像させる奥の深さである。
少し行くと右手の先に「ひげの三平」と書かれた焼き鳥屋。興味を引かれてそちらに行く。近付くと変則的な三叉路に三角に、それもとても鋭角な三角に建っていた。
通り過ぎると突然、「銭湯の通りだ」と頭に浮かぶ。2010年の11月に初めて来た時、酒造の煙突を追って歩いた道だった。
通りを抜ければ、忠敬橋へと続く、観光のメインストリート。それでも、小野川から少し離れたこの辺りの店舗は新しいものが目に付く。ただ、それだけに昭和の香りがぷんぷんと漂うのが私には合う。
小野川沿いにはすぐに出ずに、忠敬橋の手前で、また右に折れる。古い立派なお屋敷が目に付くが、奥へ行くほどリアルな古い商店が目に付くようになる。観光化すると、どうしても小奇麗な町になってしまうが、佐原は違う。本当の懐かしい景色が残っていると思う。
通りの先は山沿いの道に突き当たる。まあ歴史的建造物はないのかも知れないが、ここまでくると本物の佐原の町が見える。普通の歴史ある町。
ここから小野川沿いに出ると、そこには沢山の観光客がいた。町を保存して観光化しても、短期間、一過性のもので終わってしまう所が多い。しかし、佐原の町には観光客が歩いている。それは、きっと観光化された町の周りにも、飾らない、本物の歴史ある町が残っているからかも知れない。
佐原の町の歴史は奥が深いのであった。
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