1月2日は真壁町、村井醸造
役場のところから左に入り、昔の通りを行けば、右に左に古い家々が点在する。
旧筑波鉄道、真壁駅跡で春日部のVWオーナーと合流。同じ様なビートルが二台並んで、ちょっと嬉しい。
この茶色いサイクリングロードが旧筑波鉄道の線路跡。正面左手が筑波山。とても良い景色である。
恒例となった村井醸造へ。一昨年の震災で被災した屋根の工事が進んでいた。
蔵の大きな屋根に、仮設のレールが置かれ、一番大きな蔵の瓦は、ほぼ終わっていた。
しかし、まだまだ屋根の補修は途中である。壁などの漆喰の部分あり、屋根も完全な作り直しで、あと3年はかかるとか。
古い瓦が一層され、ちょっと味気ない感じもするが、これで後世に蔵を残せるのであれば、その面では悪くはなかったのかとも思う。
とても美しく蔵が並んでいたが、それをそのままに修復中。3年後には再び、いやそれ以上に美しい姿を見せてくれるだろう。
村井醸造で生酒を買うと、真壁町の散策へと出る。先ずは近所のトロッコの線路を拝んで行かなければならない。
古い立派な建物は、修復が進んでいる。
しかし、私たち世代が懐かしいと思うような昭和の古い建物は文化財にも登録されずに、消え行くのみである。取り壊した家の更地の向こうに古い井戸が残っていた。
毎年書いてしまうが、時代に取り残された道路標識。あえて保存しておいて欲しい。左手に郵便局が見えるが、その向かいには立派な看板建築の時計店があった。今は更地になっている。
毎年「やっているかな?」と話しながらやって来る田中商店。今年は看板が出してないので不思議に思うとシャッターが下がってしまっていた。お正月だから休んでいるのか。
とりあえず「平四郎最中」を買って、町を更に歩く。
確か昨年、駅前の食堂もやっていたのを思い出してやって来たのは「たかはし」。立ち食いそば、うどんの店である。ただ店内の小さなカウンターにもイスがあり、狭いがテーブルも2つ。
店はまだ新しいが、調理師免許が昭和三十八年というのを見て話を聞く。「私が二十歳の時に取ったんだよ」とのこと。その後、筑波鉄道に勤めて、真壁駅でずっと立ち食いそばなどの店をやっていたのだそうだ。昭和62年、廃線になった年に駅前に店を出したのだと話してくれた。
毎年、毎年来ているが、町は変化するし、新しい発見もある。
のんびりと歩けるし、こんなに散策に向いている町はないと思う。半端に新しくなり、古いものが隅に追いやられるような町が多い中で、この町は時代の流れに取り残されたようである。ひな祭りには沢山の人出があるようだが、普段の静かな町の方が味わいがあって良いと思う。
いつまでも、このままでいて欲しいと思うが、それは無理な話。だから、これからも毎年やって来たいと思うのだった。
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