緑野馬車鉄道の面影を追って
以前から、ずっとある路地。辺りの建物が移り変わっても残る路地。
もしかすると、緑野馬車鉄道の線路跡ではないか。
そんな風に思い出すと、一度歩いてみたいと思い、やって来たのだ。
そして、併用軌道であった馬車鉄道跡をたどるように、クルマを走らせた。
藤岡の古い町に入り、食堂を探していると「ラーメン」ののぼりが目に入った。Uターンをして戻ってみると営業していた。
古い長屋の一軒、隣の路地は大家の入口である。石畳の真ん中が、まるで線路をはがした跡のようである。
餃子定食とタンメンを頼み、店のご主人と話をする。どこへ行っても同じで街が寂れて行く話が中心だが、3年ほど前に諏訪神社の神輿が復活した話をされた。来年は日本橋三越の地元の祭りで担ぐらしい。そちらに担ぎ手300名と共に貸し出すのだとか。
隣のトロッコの線路跡のような話をすると、それは分からないが、斜向かいのピアゴというスーパーが酒造跡地であり、子供の頃は敷地内に線路があったことを思い出してくれた。
街燈に「二丁目」の看板が付く。藤岡市二丁目なのだ。期待していた大きな古い建物は殆どが姿を消し、町屋らしい奥が深くて細長い空き地をいくつも作っていた。
町屋は奥が深くて、裏通りが遠いが、堀越軒の裏の通りにも、いくつか古い立派な家が残っていた。
最高気温が8度と予報で言っていたが、とても寒くて早く戻りたいとは思いつつも、所々に残る古い景色に、ついつい歩いてしまった。
もう12月だから寒いはずではあるが、つい最近まで温かかったから、紅葉も残り、私の身体も季節の極端な変化に着いて行けない様である。
食事をして、その周りを一回りしただけではあったが、なんだかとても満足感を覚えた。
もう、古い建物の多くがなくなってしまった藤岡市であるが、新町からやって来て、食事をしながら地元の方の話を聞いて、藤岡市の歴史を少しだが体験できた。それが嬉しいのだった。
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