秋の佐久で醸造所巡り
先ずは昨年も訪れた「伴野酒造」である。それは、昨年買ったお酒が美味しかったから。写真を撮ってから、店に入ると、ワーゲンの話で盛り上がってしまった。
ワーゲンの話で盛り上がった若い方のお勧めで、次は「木内醸造」である。
事務所で写真を撮りたいとお話をする。先代が小海線のために追力したことや、当時は馬車で駅まで運んでいたお話などを聞く。
車を置いた所が表だと思っていたが、実は裏であり、事務所を通り抜けると、古い街道といった道に出た。
街道沿いに川が流れ、その向こうに酒造。創業1855年の歴史を感じさせる光景を作っていた。
一回りすると、若いがご主人であろうかが居たので挨拶をする。すると、ここでも私の乗っていたワーゲンの話で盛り上がる。その後で、お酒の話をすると「生一本がお勧めです」とのことだった。
臼田の町に戻り「橘倉酒造」。昔の国道沿いなのであろうか、新しい立派な店舗。ちょっとがっかりしたが、覗いてみれば古い瓦屋が目に付いた。
部分的に新しくなっても、古い倉が残っているのが良い。
「今日は植木屋さんが入っているので、良い写真が撮れるでしょうか」と言っていたので、庭にもお邪魔させていただいた。
庭の中を小さな川が流れていた。子供の頃に憧れたような素敵な庭だった。見上げれば、色付いた木々の葉と、古い瓦屋が日本の秋の光景を造っていた。
そして臼田駅に近い「佐久の花酒造」へ。伴野酒造に寄った時は青空が広がっていたが、いつの間にか、空は薄っすらと曇り、肌寒くなっていた。
こちらは、今までの所と比べると小さいようだが、古いものが詰まっているような感じがした。
ただ、寒くなってきて、空模様も心配になったので、あまり時間をかけずにビートルに乗り込む。天気が良ければ、もっと時間を掛けたいが、今日は無理だった。
ここまで来たのだからと、「あと一軒寄っていこう」と、佐久の花酒造の脇を入る。
「佐久醤油」である。細長い建物から古いものが残っているのかと想像していたが、奥のほうの倉は取り壊され、新しくなってしまっていた。おばさんが出て来て説明してくれたが、そのように変わってしまっのが、少し残念そうでもあった。
醤油と味噌、塩麹も作っているとのことで、味噌を買う。
まだ午後3時半というのに表は薄暗くなり、空気は冷たくなっていた。
それでも、色々な方とお話をしたことで、気持ちは温かくなっていた。
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