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2012年6月11日 (月)

会津に行ったら、酒造があった!?

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今年も会津盆地の奥、現喜多方市の熱塩温泉へと出掛ける。朝、家を出て大胡町へと来ると道路拡幅工事が進んでいた。こんな古い建物が残る大胡もそろそろ姿を消しそうである。

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西から雨雲が次々と流れてきて、関東は雨。足尾に入ると灰色のコンクリート壁が濡れて光っていた。原堆積場である。平地で畑も広がっていた原であるが、その平らな土地が良かったのであろう。足尾銅山の廃石を今でも大量に蓄えている。

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廃坑になり40年を経る足尾駅。沢山の引込線があり、鉱山的な施設もあったが駅構内の使われていないところは、自然に戻っているかのようである。

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今回は、私の'69ビートルの修理が終わらずに、次男の運転する'73の隣に座るので、細尾に出た所で、日光電軌の走っていた道に入ってもらう。

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日光から鬼怒川、五十里湖を越えて福島県へと入る。昔の会津線のアーチ橋をくぐると、会津に来た感じがする。

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会津下郷の「土炉子」というレストランで昼食をし、芦ノ牧温泉を過ぎると山沿いに会津高田へと向かう。高田の知人宅に寄ろうと細い道に入ったときだった。

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煙突があったのである。「酒造だ!! やっているのかな」とビートルを止めると店に入って声を掛ける。ご主人は「今は休業中だ」と説明し、快く外からの撮影を許可してくれた。

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福島に入った頃、一旦上がりかけた雨であったが、ここでは豪雨といいたいほどになっていた。

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雨だが、傘を差して表に出てしまえば、どんどん歩いて写真を撮ってしまう。

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帰ってきてからネットで調べると「男山酒造」とあった。会津田島にも「男山」というのがあるが、どのような関係なのであろう。

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道路沿いには蔵が連なる。先ほどご主人は「この奥は、違うよ」と言っていたが、酒造が並んでいるようだ。

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先は道路が少し広くなり、別の蔵が並んでいた。道の広さ、蔵の立派さから、こちらの方が手広くやっていたように思える。

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店の看板に「旭鶴」の文字が残っていた。

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「会津旭鶴酒造店」である。こちらも今は廃業しているらしいが、この広くなった酒造の前は、この集落の中心部であったことをうかがわせる。

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煙突の向こうに赤い車。ただし、こちらは完全に廃業している感じで、声を掛けづらい。

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実は、この先の道路沿いの蔵は、火事で焼けてしまったようであった。廃屋となり悪戯で火が付けられたのかは分からないが、なんとも無残であった。

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真っ黒くなった梁や柱が積まれている。そんな光景を眺めていたら、おばあさんが顔を出した。声を掛けたが、私の姿が目に入っていないかのように無視をして、また家に入っていった。ちょっと複雑な気持ちになった。

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会津高田の外れに残る昔の面影を残した一角。残しておいて欲しいと思うが、それは第三者の勝手な要望である。

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クルマに戻って傘をたたもうとして、雨の強さを改めて知る。それほど、素晴らしい一角だった。

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高田の知人宅に、ちよっとだけ寄ると、そのまま今度は会津坂下を目指す。途中で、只見線の列車を見ることもできた。

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列車を見て、坂下が近付いた頃、大きなトウモロコシを見つける。桐下駄の材料である。下駄より一回り大きくきった桐の板を、丸く積んで行く。そして木を風雨にさらし、乾燥させ、ソリを出すのである。その上で粗方下駄の形にすると、再び積み上げて風雨にさらして作って行くのである。

しかし、久しぶりに見た桐下駄材であった。

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喜多方を抜けて、熱塩温泉へと到着。坂を登っていった突き当りのような所が、宿泊する「ますや旅館」である。

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午後3時過ぎ。早く着いたので風呂へ入り、夕飯までちょっと横になろうと思っていたら、一台のワーゲンが秋田から到着してしまった。

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明日は、旧熱塩駅でのワーゲンの集まりであるが、どうも天気は悪そうである。それでも、ワーゲン仲間というのは、集まるだけでいいのである。表は雨が降っているが、ワーゲン談義は、一升瓶を二人で空けるほど盛り上がった。

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翌朝、辺りの山々はすっきりとした緑色になっていた。雨は通り過ぎたらしい。そして、日曜日は一日ワーゲンと、ワーゲンオーナーたちと幸せな時を過ごしたのだった。

そちらの模様は下記をご覧下さい。

http://volkswagen-japan.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/wagen-baden-rep.html

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コメント

いつもいつも、侘びさびを感じさせる写真が上手いなあ~と、感心して拝見しています。
結構楽しみにしている自分がいたりします。

投稿: AOBA MODEL滝澤 | 2012年6月12日 (火) 10時10分

写真というものは、人それぞれ。
分かっているくせに、他人の写真は良く見えますよね。
また、アップしたときは観に来てください。
期待に沿えるディープな写真は、なかなかないとは思いますが。

投稿: あつし | 2012年6月13日 (水) 00時54分

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