2012年 初市に上毛電鉄に乗る。
西桐生からの電車が8分に到着すると、沢山の乗客が降りてきた。これから前橋の初市に行く人たちである。
15分にこちらが発車する。そして、私の好きな「一毛町のカーブ」だ。広瀬川と線路の間に、今も古い家が続く。
その昔、西武から来たクハが曲がりけれなかったS字カーブを抜け、今は城東と呼ばれる一毛町を過ぎると、線路は直線となり、昔ガスタンクがあった三俣となる。
正面の景色に気をとられていたが、この辺りで車掌さんが今年も乗車しているのに気付く。
桃の木川のところで、人が旗を姿が突然目に入る。どうも鉄橋を修繕中のようであった。線路はここから左カーブを描き、少し登って行く。
赤坂を過ぎると、次は昔は江木信号所と呼ばれていた現「心臓血管センター」駅。ここで電車が交換をするから、私の目はファインダーを通して、前方を注視していた。
そして、この駅で車掌さんは交換する電車へと乗り換えて行った。たしか一昨年は江木駅で乗り換えていたと思ったが。まあ、この方が少人数で足りるのであろうが。
気が付くと、初市のだるまと、おばあちゃんと、お孫さんが乗っていた。
右カーブをして、少し下ると大胡駅である。以前は右手に農業倉庫があったが、取り壊されてしまったのは、ちょっと惜しい。
大きな大胡駅で列車交換してもらった方が、絵柄的に嬉しい感じがするが、列車の交換はしばらく先の粕川駅である。
粕川駅は、すぐ脇に踏切があり、一本の側線、なかなか風情のある駅ではある。駅前の通りには今の農業倉庫は残っているのか。
ホキが留置された新里を過ぎカーブを曲がると、一直線に下り、登る。窓の正面に一直線に線路が続く様が好きである。
そして、だんだん桐生の山々が正面に迫ってくる。前橋は平野の印象だが、桐生はすぐ裏に山が控えている。
大間々、今のみどり市の赤城駅。ここで交換だが、「去年は、りょうもう号とレースをするようにしてやって来たね」と話をしていると、上電がやって来た。そして、すぐ後ろからりょうもう号も着いて来た。今年は上電が1位でホームへゴールしたのだった。
赤城駅からしばらくは複線。といっても、こちらは上毛電鉄、並んでいるのは東武鉄道の線路ではある。
電車は山に沿い、渡良瀬川へ向かう。中学生の頃だろうか、上電がのどかな山の中を走っている写真を見た。富士山下駅の写真だった。
電車は富士山下を過ぎ、渡良瀬川を渡る。以前は桐生への県道が併走していたのだが、新しい橋がかかると、こちらの橋は撤去されてしまった。私の中には、いまでも、ここの橋を渡ると、桐生、桐生の丘公園と印象があるのだが。
山と市街地の間を走り出すと、終点の西桐生である。その昔は山側の今の駐車場の辺りに機回し線があり、もっと鉄道らしかったのだが。
さて、当てもなく電車に乗ったものの、昔の記憶や印象をリピートする楽しいひと時となった。
桐生に着いたものの、やはり、特に当てはない。そして当てもなく、山沿いを歩き出したのであった。
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