秋の、からたちの小道を。
それは、前橋商工会議所が発行した「旧町名への旅」という小冊子が抽選で当たったから。
昼食は、ベースで食べようかと思ったが、「ここまで来たから、コマドリ食堂へ行こう」と先へ行く。
ところが「準備中」、暖簾が仕舞ってあった。途中で来々軒支店のオヤジさんに出会い、会釈をするが、「ポンチへいきたい」とのことで、行ってみれば全てのランチが売り切れ…。
京華は暖簾が出ていたので声を掛けるが、店の電気は消え、出かけているようである。結局、青井食堂となる。お互いに、前日の疲れもあり、のんびりとしていたらビールを2本飲んでしまった。
5日の土曜日もそこそこの天気。「からたちの小道に行こう」と家を出る。
からたちは、最近剪定されたようだが、日当たりの良い所から新しい枝が伸びていた。
からたちの生垣が終わるところで、「まろいまろい金の玉」に気が付き感激する。どうも、剪定して他の実はなくなってしまったようだ。
「じゃ、新亀庵だね」と言っていたものの、朝が遅かったから、まだ食べる気がしない。
それはともかく、馬場川沿いの、この道は良い。のんびり歩いていても車がやって来ない。時折、自転車が来るぐらいである。
天気が薄曇のお陰か、川の水は澄んで見え、とても穏やかに感じられた。
その路地に、真っ赤な実が。まるで赤いドレスのように実っていた。
酒造の敷地の北側には自転車置き場のような屋根があったと思ったが、撤去されたようだ。こざっぱりして、一層秋を感じさせた。
途中で上電の電車が来たので写真を撮り、昼は中央前橋駅の所の「美やこ食堂」となった。食べ終わると、天気は少し悪くなっていた。
お互いにあまり寄り道をしないで帰る。私は、「兵六」へ寄り、お団子を買った。甘辛5本と、餡子5本。ずっしりと重いが、1本50円だから、500円である。
その少し南に細長い空き地がある。銭湯の跡である。その片隅に庭に飾られていた石と小便小僧がある。子供の頃、銭湯を嫌がる私に父親が「小便小僧があるんだよ」と言ったことを思い出した。「小便小僧」というものが何なのか分からず、私は父親と銭湯に行ったと思う。私はただ小便をしているだけの子供の石造の何が面白いのかと思ったのである。
当時、大人の間では「小便小僧」が流行っていたのかも知れない。
のどかな秋を過ごした二日間のお出かけであった。
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