夜の岡山、祭りとサギと路面電車
そんな川を眺めて歩いていると、どこからか大きなものが飛んで来た。
「ん、なんだ!? コウノトリか?」
「コウノトリ!?」
「ツル?」
「どうもサギとかだね。」
「うん、その類だね。」
今年も岡山はお祭り。ホテルの向こうは踊りの会場。そして今宵は花火もあり、人の往来は少なくない。そんな中、サギは橋の上で、しばらくじっとしていたが、急に実をかがめ、川に向かって、パッと飛び立った。
サギの狩猟は、どうも不発に終わったようだ。後ろを人が往来する中、別の場所で、再び川を見つめていた。
路面電車の写真を撮りたいから、駅前通りに出て歩いていく。浴衣を着た人々の行列の向こうを、路面電車が走っている。
駅の近くの「白壁」で飲む。といっても家族三人だから、大騒ぎをするわけではない。そして、ここは岡山のワーゲン・オーナーの知り合いの店。3度目になるのだと思う。それで、店主も手が空くと席にやって来て、色々と話をしてくれた。
夕刻とは人の流れが逆になり、電車も岡山駅に向かう人で混雑し始めていた。
「これなら、お父さんも一杯飲める。」
群馬だったら、花火大会へ行くのは、自家用車が基本だが、岡山は恵まれていると、思うのである。
駅前通りから、川沿いの通りへと入れば、これから一杯のもうという人々が歩いている。そんな中で目に入ってきたのは、お母さんと小さい女の子の姿。二人で、ウェディングドレスを眺めていた。
ハト、サギ、浴衣と路面電車。そして愛らしい親子の姿。温かくなる岡山の夜であった。
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