台風6号が行き過ぎた土曜日
そんな週末、土曜日の前橋も気温は上がりだしたものの、秋の青空が広がった。
家を出て間もなく、朝顔を見つける。最近は「ゴーヤ」が大流行だが、やはり朝顔が良い。というか、私たちには馴染む。
前橋駅前通りの一本裏。昔は事務所や町工場が多く並んでいたが、今は随分と様変わりした。
「カラタチの道を歩いて、新亀庵の支店にしようか」
そんな会話をして歩いていく。駅前通りの東側の裏手には、バナナ問屋の倉庫が並んでいたと記憶するが、もう随分前から空き地となり、残っていた古い民家もついに解体されてしまった。
国道50号を横切り、馬場川沿いに行く。真夏とは思えないほど、空が青く、緑も、流れる水も爽やかで美しい。
剪定されて四角く刈られていた垣根から、ひょろひょろと何本ものカラタチの枝が伸びていた。
「このトゲは、そのうちに枝になるのかな?」
「どうなんかな。枝になるのと、トゲは違うんじゃない。」
空は秋だが、台風は随分と向こうに行ってしまったのだろう。昼が近付くと暑くなってきた。
「寺町」と表現したいこの一帯。境内には大きな木が伸び、それもまた美しい。
「まだ、やっているのかな」
角を曲がれば、かみさんの足は、どんどん新亀庵に向かっていく。私は後を追うようにして店に入る。
もりそばに大きなかき揚げが付いて550円は安いと思う。そばも多いし。初めて来た時に体験したが、これを食べてビールは無理である。
新亀庵のすぐ向かいは、旧大竹酒造。いろいろとあったらしいが、今は前橋市のものになっている。
この辺りは、空襲の被害が少なかったのだろう。古い街道の風情が良い。
しかし、建物は古くなり、住人は高齢化し、少しずつ空き地になっていく。
そばを食べて歩き出すと、太陽が陰りだし、雲行きは怪しくなっていた。
それでも、気温が少し下がった秋の青空は、とてもありがたい真夏の小休止であった。
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