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2011年3月 9日 (水)

大崎で仕事をして、三田で飲んで

P3080032_osaki_station さて、大崎の私のファンクラブ会員の期待に応え、一日遅れながらのアップ。しかし、大崎というところも凄いところだと思う。

P3080040_osaki_just_boukasuiso 私の知り合いに、宇都宮さんがいるが、その方の話だと、芳水小学校は、当時の明電舎の社長が、近隣の小学校の体育館は当時の宇都宮製作所の社長が建てたのだと言う。

P3080044_osaki_mikage_ishi 明電舎も大きかったと思うが、宇都宮製作所も二千坪ほどあったという。更に、足尾のマルサンのパン屋の小林さんの話では、バイクの「メグロ」も、その辺りにあったらしい。小林さんはメグロを立ち上げたときの6人の中の一人だったという。

P3080046_osaki_old_house 平らな部分に工場があり、山になっていったところに、そこで働く人々の家があったのだろうか。今でも、段々になったところに、御影石で築かれた土台が多く残る。

P3080053_100dan_dori_sakana_ya その昔は、階段がずっと続いていたことから「百段通り」と呼ばれていた「百反通り」にも古い商店が残る。魚が切り身ではなく、そのままの形で魚屋に並んでいる。

P3080070_osaki_oinarisan 今回は、お客さんの都合で、昼食が終ったら、「ゆっくり目で戻ってきて欲しい」とのことで、ちょっと遠回りをして戸越銀座を目指す。

P3080078_togoshi_park それにしても、大崎から戸越は近い。坂を下れば、戸越銀座。そして、坂を上れば戸越公園であろうか。大きな「カラオケ」の文字の看板。そして、大きな煙突。

P3080084_togoshi_ginza_enter そこまで行ってみたい衝動に駆られたが、戸越銀座へ出てしまうと、今度はそちらの商店街に目が移ってしまう。

P3080095_kurumi_shokudo そして一軒の食堂が目に留まる。昼を食べに出てきたのだから当然ではあるが、ちょっと不安にさせるたたずまいではある。

P3080087_niseko_c62_3jyuren_2 「ランチ カレーライス550円 魚フライ定食550円 マグロ刺身定食800円」の看板に、ちょっと安心をして、店に入る。4人掛けのテーブルが3つに、長いカウンター。二つのテーブルに一人ずつのお客さんがいて、私は真ん中のテーブルにつく。

P3080090_sanma_teishoku 「ランチは、ありますよね」というと、

「そこが、そう」などといって、壁のメニューを見れば、色々とあるではないか。肉よりも魚、フライよりも焼き魚、と思い「サンマ定食」を頼む。

かなりシンプルなものが出てきた。そして、ご飯も、味噌汁のお椀も大きかった。残さず食べるのが礼儀と思い、サンマのはらわたも、ご飯も全部平らげてしまった。保険師さんに怒られそうである。

P3080109_slant_house 店内には、SLの写真。とっさに「ニセコ。シロクニのサンジュウレン」と頭に浮かんだ。親父さんの昔の趣味だろうか。かなり色あせていた。表に出て店名を確認すると「くるみ」と可愛らしい名前。もしかすると、隣の看板かとも思ったが、どうも、このサンマの店らしかった。店のおばちゃんは、それなりに年齢はいっていたが、若い頃は「くるみ」という名が似合うような可愛らしい人だったのではないかと思ったりする。

P3080120_osaki_old_shop 昼食が終わり、コンビニに寄ると、百反通りの古い家が目に入った。壊すのかと思ったが、どうも工事をしているのは隣のようで、ほっとする。

P3080133_jr_tamachi_station 結局仕事は、17時半過ぎまで掛かってしまい、通用口から表に出て、お客さんと別れ帰路に着く。帰路と書いても、一旦田町までである。

P3080136_tamachi_daiichikeihin 田町駅で二階に出ると、まだ空の青さが残り、向こうの隅に、ちょこんと東京スカイツリー…いや、東京タワーが覗いていた。

「ちょっと東京タワーを眺めていこう」

P3080144_seifuku_gochosei 慶応仲通りを行くと、慶応義塾指定の洋服屋さんが、まだ営業をしていた。

P3080163_tokyo_tower 三田通りまで抜けると、東京タワーがオレンジ色に輝いていた。ここで10年ほど働いたことがあるから、なんだかほっとした。

P3080181_old_tokyo_sky_tree 最近は、三田に来ると、必ずといってよいほど「もず」である。いつもお客さんが少なくて、マスターとギターを弾くのだが、この晩は混んでいた。私が「帰る」というと、「なに、ギター弾いてがないの」とちょっと寂しそうだった。

P3080194_keio_nakadori まだ、7時過ぎである。仲通りを戻り、「のん子」を目指す。以前は「ピアノ演奏 のん子」だった。ママさんは、大阪万博で歌ったほどの元シャンソン歌手。以前は、音大の女の子が交代できて、ピアノの生演奏を聴かせてくれていた。

P3080207_play_the_piano_nonko 階段を降りて店に入ると、ママが一人。メガネをかけて、テーブルの上に帳簿を広げていた。

P3080212_bar_nonko_interior ここの店も、もう10年以上のお付き合いである。他のお客さんがやって来ないのをいいことに、随分とくつろいで、お話をさせてもらった。

普段は、東京で一人住まい。こんな場所があるのが、ありがたいと思ったのだった。

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