昭和55年の陸中山田
海のない群馬県で生まれ育った私にとっては、全てが新鮮で、興味深かった。
港に漁船が着き、山と積まれた帆立貝を、おばちゃんたちが手際よく捌いていた。
こんな漁港に行ったのは、きっと生まれて初めてのことに違いない。
しかし、山から下った小さな入り江にある港町は、先日の地震、そして津波でほとんど全てが失われてしまった。
大槌の旅館に泊まり、その晩は、旅館の息子さんの同級生というお兄さん二人が、大阪から来たお姉さん二人と共に、私を飲みに連れて行ってくれた。まだ21歳だから、随分と大人になった気がした。
翌日、お兄さんとお姉さんたちは、私を弟のように親切にしてくれ、車で陸中海岸観光をしてくれた。
小さな港町の、私にとってはとても大きな思い出である。
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 2019年、夏の岡山の帰り、大垣で寄り道の巻(2019.08.07)
- 山形で羽州街道に出会う(2019.06.16)
- 2018年も田浦へ へろへろ旅 その3(2018.05.02)
- 2017/11/23 いざ川越トロッコ3昧(2017.11.26)
- 石山商店街から石山寺駅(2017.08.11)
コメント