VWs get married !!
何かのイベントで見かけたことがあるが、新婦の'75 1303Sが私たちのイベントにやって来たのは、2005年6月のことだった。お父さんから引き継いだと言っていたが、この日私はお父さんとばかり話をして、帰りはお父さんが運転していった。
新郎の2000年のメキシコビートル、通称「メキビー」は、同じ2005年の12月に、私たちのイベントにやって来た。ジャンパーに素敵な刺しゅうやパッチがあったので「彼女がやってくれるの?」などと聞いたら、「ボクがやるんです。」と言っていた。
そんな2台が顔を合わせたのは、2007年のドイツ村でのトレッフェンだった。'75 1303Sは人気で、おじさんたちがいつも以上に盛り上がっていたが、2000年のメキビー君は、ひとり離れたところに座っていたのを覚えている。高速のインターまで'75 1303Sを、みんながパレードをするように送っていったが、メキビー君は一人、反対方向の自宅へさっさと向かっていった。
ところが5月5日の軽井沢の下見に、2台は待ち合わせをして参加していた。みんなには内緒にしていたかったようだが、ドイツ村の翌週にメキビーが、'75 マルサンの住む町へと向かうのを目撃した人、そしてマルサンの住む町の近くの海辺で2台と遭遇した人の話は入っていた。
5月27日には1台で2人でキャルイザワ・キャラバンに参加するまでになっていた。
よほど気が合ったのだろう。
6月の熱塩温泉、今度は'75マルサンに2人で乗ってきた。まだ出会ってから、1ヶ月ほど。2000年と1975年では、25年、四半世紀の隔たりがあり、メキシコ製のスタンダードなビートルと、ドイツ製1303Sでは、国も違うし、フロント・サスペンションやフロント・デザインも違う。
「もう結婚しちゃっても、いいんじゃないの」
それから一年、2008年10月には、VWマーク入りのパンケーキを作ってきて、見せびらかすほどの関係になっていた。
ディズニー映画で、「ラブ・バグ」という、映画シリーズがある。「ハービー」という、フォルクスワーゲン・ビートルの主人公が、二人の愛を取り持つというものである。2005年に公開された時に、ハービー同様に'75マルサンは「53」のカーナンバーを付けて熱塩にやってきていた。
2005年のラブ・バグ最新作では、ハービーはニュービートルに恋をするが、どうもメキシコ製ビートルが、'75マルサンに恋をしたようだ。そしてオーナー同士も。どちらも、ワーゲン仲間と出会って5年。沢山のワーゲン仲間がいる。気心知れたワーゲン仲間だから、控え室のところにいると、式場に行く2人が通りかかる。
「あれ、信沢さんがいる。何してるんですか?」と声を掛けてきたのは新婦。
「いや~、ワーゲンが2台並んでいるから、写真を撮ってたんだけど、今日はなにかあるの?」と私。
新郎は笑いっぱなし、その脇で新婦も常にニコニコ。幸せそうな2台のビートルだった。
いやいや、良い結婚式だった。2人は常に笑顔だったが、途中何度か涙するシーンもあった。とても嬉しそうで、幸せそうな結婚式だった。
そんな幸せをもたらしたのは、2台のビートルだったのかな。
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