昼飯線ではなく、昼飯の話題
食べ物は、異色の組み合わせが、ベストセラーを生み出す場合もあるが、なんでも合わせれば良いということではない。
歩いていて、「お弁当400円。店でも食べられます。」というのが気になっていた。いくら安い弁当でも、会社まで持ち帰れる距離ではない。店で食べられるのであれば、ちょうどいい。
店の表におばちゃんが立っていたので、「ちょうどよい。おばちゃんに聞いてみよう」と思ったら、近付くと店の中に引っ込んでしまった。それで仕方なしに戸を開けて「すみません…」と聞き出すよりも早く、おばちゃんは「いらっしゃい。メニューはこちらになっています。」と言う。
見てみると、全て「丼」ものが並んでいる。お弁当を店内で食べられるのではなかったのか…。
今日は鯖塩の定食でも食べようと思っていたが、「鯖塩丼」はいかがなものかと思い、とっさに「鯖味噌丼」を頼む。冷静に考えれば、シラス丼、サケ丼、ブリ丼、鯖丼、鯖味噌丼…カレー丼、ブタ玉ねぎ丼と、普通ではない丼モノが並んでいる。
勿論、丼には鯖味噌が載っていた。鯖味噌の隣下の部分から時計回りと反対におかずを上げていこう。口に近いところからである。
キンピラ、マカロニサラダ、カニカマ、煮豆、昆布の佃煮、ゆで卵、プチトマト…いやその前にきゅうりのきゅうちゃん。かぼちゃの煮たので、10品となる。そして、お弁当のおかずが丼の上に並んでいることに気が付いた。
「お弁当を中でも食べられます」ということはこういうことだった。丼の上にお弁当のおかずを並べているのだ。勿論、店内で食べるメリットは味噌汁が付くということ。ただし、デメリットが多い。まず食べづらい。そして、隣のおかずも一緒に食べてしまう。キンピラを食べているつもりがマカロニが入ってくる、マカロニサラダを食べたつもりが、煮豆も一緒に口に入ってくる。
何を食べているのか、自分の頭が全く理解できないまま食が進むのである。私の中に長年培われた味覚というものが、全く役に立たないのである。
カニカマの下には、昆布の佃煮があり、それをつまんだら糸を引いた。これはヤバイのではないか…。しかし、ゆで卵を食べようとして原因が判明した。一番分かりづらいところ、ゆで卵の下に、オクラをスライスしたものがきれいに並んでいたのである。
結果、11品が現れたのであった。「11品」と聞けば、豪華となるが、それが少しずつ重なり合っていると、そうともいえないのである。丼の上に、鳥そぼろと、炒り卵であれば、混ぜても美味しくいただけるが、ゆで卵とオクラでは、全く反対側の食べ物といえる。
私は、400円に、更に50円を追加して払っても良い!! その代わり、おかずはお皿に盛って欲しい。そうすれば、もっと美味しく、充実感もあったと思う。中には、この混沌とした味わいが良いという人もいるかもしれない。しかし、私は、やはりここに並んでいたものは、別々に食べたい派である。
もし、この「幕の内丼」を食べたい方は、私までメールください。お店を紹介します。
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