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2010年4月17日 (土)

浜大津から木之本の酒造へ

P4120383_hamaotsu_station 完全に風邪である。風邪引きが多いのか、昼間の病院は混雑していた。ところで、今宵から4月12日の琵琶湖からの帰り道の話である。

P4120388_hamaotsu 目覚めれば雨。関西も関東も雨のようである。行きに殆ど寝ずに運転した私は、夕飯を食べてホテルに戻るとそのまま寝てしまい、午前3時頃に目覚めてシャワーを浴びる。寝たら起きられない感じもあり、満足な睡眠はできぬままの朝である。

とりあえず、電車の写真も撮りたいので、えりこさんの運転で私は助手席に。

P4120401_kitakomatsu 国道161号に出ると運転を交代したものの、薄暗く雨の中、交通量もあり、すぐに目が疲れて運転を交代。しかし、えりこさんもすぐに目が疲れて、道の駅に。

P4120412_kosyudoro しかし、クルマから降りるのも嫌になるほどの雨。そこでひらめいた。昨晩の帰りに少しだけ走った「湖周道路」は楽ではないか。

P4120414_nishihama_sakura キレイに整備された琵琶湖の湖周道路は、予想通り空いていて走りやすい。目も疲れずに快適ドライブ。隣のえりこさんも車窓を流れる桜並木の写真を撮ったりして、楽しそうである。

P4120419_kinomoto_jizoin 湖周道路が終わり、国道に戻れば、中途半端なスピードで流れ、対向車もあり、すぐに草臥れてしまう。そして再びひらめいた。国道303号で、峠を越えて大垣にでるのが良い。

P4120422_1969bug_kinomoto 交差点の小さな「303号」の文字を見つけて木之本の古い街並みへと入る。雨は小降りとなり、所々に大きな桜が満開となっている。

P4120423_kinomoto_roji 寺に突き当たり、右折をして間もなく「酒造だ」と声が出る。

「杉玉があったね」とえりこさん。

P4120431_tomita_sugidama すぐにビートルを停め、えりこさんを残して酒造へと戻る。古い街並みに残る酒造の歴史は長そうである。雨は殆ど上がっているものの曇天の空は重く「ここで青空だったら」と、ついつい思う。

P4120433_kinomotohonjin 正面は「本陣薬局」といかにも、宿場の中心部に「冨田酒造」は位置していた。雨が降ってこないうちに、脇の路地に入り、酒造の周囲を眺めて回る。

P4120434_tomitasyuzo_entotsu 短いながらも立派な煉瓦煙突が残る。街中の町屋造りでは、あまり背の高い大きな煙突は作れないのか、それとも関西はこんな感じなのかと思う。

P4120442_roji_kara_entotsu 一回りして、酒造へと入る。出迎えたのはまだ若く、娘さんのようだった。

「この店はいつ頃からあるんですか。」

「1530年頃と聞いてます。」

P4120451_kura_to_roji 群馬の牧野酒造が1690年だったことを思い出すが、こちらは更に160年も歴史がある。何時代だ。安土桃山時代か。

P4120484_takikawajinemonshoten 純米酒の生酒を購入した。今回の旅の土産ができて、もうこのまま真っ直ぐ帰りたいほどである。しかし、まだ帰ってしまってはもったいない気持ちもある。

P4120491_kinomoto_69beetle そして、国道303号で峠を越え、揖斐川の横山ダムへ向かうのであった。

帰宅し、一週間の仕事が終わった金曜日の晩、自宅へ戻り純米酒を開けてみた。

「これは、すごい。すごいよ、おかあさん。」

「あ~これは飲みやすい。美味しいね。全部飲んじゃいそう。」

4合ビンに「絞りたて生原酒『純米酒 七本鎗』」と書かれた酒は、わずかに米の風味を残した香りからも、美味しさが想像できるというもの。一口目はほんのりと甘味を感じさせ、二口、三口と飲むうちに辛さを感じるようになる。

これぞ日本酒である。最近の「辛口」というものは、全く米の風味もないアルコールの臭いしかしないような酒が少なくないと思う。しかし、昔の辛口というものは、このようなものだったのではないかと想像するのである。

味わいのある辛さ。いい酒である。

この日は馴染みの御嵩の「平井酒造場」にも寄って帰ったのたが、次回からの帰りは、二箇所の酒造を回って帰ることが決定したのである。

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