古いワーゲンで鯖街道を行く
我が家の1969 VW1500のドライバーはえりこさん。私は助手席で写真に専念する。
琵琶湖から離れ、京都方向の山へ向かって走れば、すぐに長閑な景色が広がる。
例年よりも一週間ほど遅いにも関わらず、どこへ行っても桜が満開である。だんだんおかしな気候になっていく。
途中というところで鯖街道へと入り、一旦小さな峠となる。上り始めて「霧だ」と声を出す。登るほどに白くなる景色に目を丸くする。
頂上付近では、すぐ前のワーゲンしか見えなくなった。それでも、まだ見えるから、そう心配はない。
峠を下り始めると、いくつかのトンネルをくぐる。トンネルを抜ける度に霧は薄くなり、最後のトンネルの向こうは、眩しい日差しがあった。
古い街道だから、古い家並みも残り、そんな中を古いワーゲンで走っていくのは、それだけで幸せである。
途中の駐車場で一回目の休憩。山に囲まれた中に、小さな集落があり、風情のあるところだ。
真っ直ぐに伸びた木々が象徴的で、朽木にやって来たと感じさせてくれる。
台数は少ないが、姫路、神戸、奈良、そして我が家は群馬と、様々なところから集まっている。それでも、皆顔馴染みなのだから、それも楽しい。
休憩を終えると、というか、ワーゲンの仲間と一緒に居るうちに、私の頭はすっかりと冴え、ここからは我が家が先頭を走る。
まだ肌寒いが、ヒーターを入れて窓は全開である。そして時折カメラを後ろ向きに出してシャッターをき押す。今は、全てがオートだから、およその方向に向けていれば、勝手にきれいに写る。
道の駅「朽木新本陣」二回目の休憩である。眩しい太陽のもと、ワーゲンを止めれば、すぐに写真撮影が始まる。
新本陣を出て、鯖街道へ戻ると、若狭へと抜ける峠となる。適度に曲がりくねった道を行く。最近は道路が整備されて、始めて来た頃とは比較にならないぐらい走りやすい。
昨年夏は、1965 1200だったが、今回は1969 1500で、とにかく快適に上っていく。
いくつかのカーブを抜けて、ちょっとした直線になると、黄色いサンダーバード2号のコンテナが現れる。
辺りには何もないところに、ポツンとある建物は喫茶店である。こんな田舎で、山の中で、喫茶店としてやっているのだから、普通に見たら不思議である。
しかし、鯖街道は快適な山道。旧車や外車オーナーたちがツーリングを楽しむところでもある。マスターは私と同じぐらいクルマ好き。駐車場にはマスター所有の面白い車がいつもあり、店内には普通に見たらガラクタのようなクルマのおもちゃやミニカーがビッチリとショーケースに並ぶ。
そんな店だから、様々なクルマがやってくる。音楽も好きなご家族だから、時折ライブもやっている。
さて、ここで今回はバーベキューなのである。
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コメント
写真のコメントがいつも素敵ですね~。
先日のツーリングの状況がまた蘇ってきました。
投稿: MAXX | 2010年4月16日 (金) 08時42分
MAXXさん、ありがとうございます。
写真もいいでしょ!?
投稿: あつし | 2010年4月16日 (金) 09時36分