籠原駅を「ふりだし」に。
前橋を11時過ぎに出てきたから、籠原に着くと12時を5分ほど過ぎていた。朝ごはんが遅いこともあるが、20日のイベント以降、お腹の具合が、あまり良くない。しかし、ここからしばらく歩くのだから、先ずは腹ごしらえである。
行き先は、駅前通り沿いで、今も営業している「成田屋」だ。前回来た時から気になっていたからだ。看板の「とんかつでも、ガッツリ」と言いたいが、量的に無難なラーメンにした。
NHKの昼の番組も再放送の時期である。テレビ局も年末お休みモードということだ。
シンプルなラーメン。一口食べて、「この町の人は、これを食べて、懐かしいと思うのだろう」と、妙なことが頭に浮かぶ。食べていて「海苔は、入っていたのか」とスープをすくう。確かに海苔の味がするが。海苔をラーメンに漬して軟らかくしようとしても、全くダメなことがあるが、この海苔は、ふわっと溶けてしまったようだ。昔食べたラーメンは、そんな感じだった気がする。
一本裏の路地を歩いて、駅へ戻る。駅前通は拡幅のために随分と家々が避けたり、なくなったりしているが、ここは昔のまま残っている。
ちょいと草臥れてはいるが、蔵も残り、良い感じの路地である。駅へ向かうと、冬の太陽に向かう感じになる。逆光気味に照らされる古い建物が、良い味を出している。
お腹の調子はそう悪くはない。駅でトイレに寄ろうかと思ったが、長い跨線橋で、反対側へ行く。途中で、ちょっとズルをして、何箇所かで窓を開けさせてもらって写真を撮る。
昔は、籠原からセメント工場への線路が伸びていて、熊谷方面は路盤のみ残っていたと記憶する。そして、それは三角形のデルタ線の様になっていた。
西口というのだろうか、新しい方の駅前。子供の頃に憧れていた真っ直ぐな広い道が伸びているが、周囲は少し殺風景で、「こんなはずではなかったのでは」と思う。
通りの右手に見える煙突のある工場が本日の目的地である。
籠原側のデルタ線の一部は、熊谷に貨物基地が出来ると、すぐに線路も路盤も撤去され、建物が建ち、その先は田んぼへと姿を変えてしまった。今の土木工事は凄いものだと思う。砂利が敷き詰められた路盤だって、跡形もなくならしてしまい、きれいに真っ直ぐな畦道を造ってしまう。
高崎線を熊谷方面から来た貨物列車が走りすぎる。その右手に見えるカーブしていく線路が、今回の目的地への道案内となる。
天気も良いし、開けた場所だからか、三脚を立てたカメラマンが一人、踏切が鳴るたびにカメラを構えていた。
私は、そんな光景を背中にして、単線の線路の脇にある細い道を歩いていく。
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