西浅草から前橋に帰って…

先週の金曜日は、「ローカルな飲み会」。まあ、なんというか、トロッコみたいなのが好きな二人で、浅草橋は鳥越の「鈴木酒場」で、好きなように酒を飲んだということだろうか。

夜10時を過ぎたら、殆ど群馬へ帰れない。10時半をまわって、鈴木酒場を出ると、「上野駅で北陸の写真を撮りましょう。」とタクシーに乗る。折角だからと、「北陸」の写真を撮っていれば、最終の新幹線でも、無理である。

帰ることを心配しながら飲んでも楽しくないし。二人で、夜の上野駅の写真を撮って別れる。

翌日は、良い天気になった。前夜は「お足元の悪い中…」といった感じだったが。

本当であれば、高崎線途中下車の旅なのであるが、午後1時までに医者に検査に行かなければならないし、午後3時からはバンドの練習である。

仕方なしに新幹線に乗る。上野からなので、通路側である。車窓を眺めていれば、青空の中に美しい雲。そして関東平野に面した山々も山頂付近が薄っすらと白くなっている。

新幹線に乗り、県境の長いトンネルを抜けると「そこは雪国かも知れない。」と思う。

高崎駅では、ちゃんと115系電車が待っていた。

インフルエンザの予防接種で混雑している病院で、一時間以上待たされたものの、自宅でインスタントラーメンに、茹でたもやしとホウレンソウ、そしてサトウの切り餅を入れて昼食をすると、バンドの練習の時間となった。

再び家に戻り、一時間ほどすると、今度は町内の忘年会である。最近は節制してあまり飲み食いしないからだろう。一次会が始まり一時間もすれば、私の胃の辺りは、パンパンになっていた。

夜が明けて、やっと休みである。町内の廃品回収をさぼるのは、いつものこと。久しぶりに日曜日にかみさんも休みで、二人で寝坊をする。

天気は良かったが、気温は低い日だった。ビートルに乗って、関東平野を南の方に走りたいと思うが、寝坊をしたので時間はない。

思いついたのは、「来々軒第三支店」である。

「来々軒第三支店駐車場」と書かれた看板は何度も見ているが、行ったのは初めてだった。駐車場に'65ビートルを止めると、すぐ南側に上電の三俣駅があった。

ワーゲンで、上電の近くに行って、ビールを飲みながら揚げ焼きそばをつまむ。最高の休日である。

この店が出来たのが昭和44年とのこと。調理師免許が昭和36年。来々軒の本店が閉まって、しばらくは前橋駅前の新井レストランで働いたという。

もとの「イシイ靴店」の辺りに、本店があったらしいが私の記憶には殆どない。昭和40年といえば、小学校に入学しているので、その頃には閉店していたのではなかろうか。

昼食を終えて'65ビートルのところへ行くと、少し先の踏切が鳴っていた。

「ちょっと上電の電車の写真を撮ってくるね。」

と小走りに三俣駅に向かった。空には小さな雲が沢山並び、淡いブルーになっていた。そこへ、淡いブルーの正面の電車がやって来た。

穏やかな陽気の中、ほのぼのとした、柔らかい感じの光景だった。

来週は、前橋中央通り商店街での「一日ワーゲン博物館」である。初開催でなかなか決まらなかったこともあり、精神的にくたびれていた私にとっては、そんなことを忘れて、気の休まる週末だったかも知れない。

さて、今週は明日、木曜日から、飲み会三連チャンである。血糖値が上がらないように…。いやいや、少々上がってもいいか。日曜日にイベントをすれば、今年も終わりなのだから。超充実の年末になりつつあるのであった。