業平で美味しい一杯。
それとは裏腹に仕事は重たいというのが本日の私だろうか。会社によって、10時半ごろ客先に向かう。秋の空というよりも、青さは冬の空のようである。
昼休みに押上駅の方へ向かうと、ちょういいタイミングで踏切が鳴り出した。やはり、踏切があったら、電車が走って欲しいと思うのは私だけだろうか。
先週同様に押上の駅前で雑誌を買うと、今週は反対に歩き始め、業平橋方面に向かった。
天気がいいので、やはり、順光になる方向に歩いてしまうのか。それとも、一昨日の昼食が業平橋で空いていたので、そちらに向かったのか。
押上から業平橋と、ぐるりと一回りするのだが、その中ほどで、昼食とした。以前から気になっていた店だが、中が見えて空いていたからだ。
まあ、700円だから、普通の値段。特に高いわけでもないし、「何でもいいや」である。
「A定食!ご飯は軽めで」と頼む。おかずが二品と、納豆が付くのが良い。
「今日は天気がいいですね。」
「昨日とは、全然違うよね。天気がコロコロ変わるね。」
「お客さん、カメラが好きなの。ボクはカメラマンだよ。」
「え!?」
居酒屋のオヤジが「カメラマン」と言い出した。理解が出来ない。本業がカメラマンで、趣味で店をやっているのか…。
スタジオが焼けてしまって何も残っていないのだそうだが、往時のモノクロ写真を見せてくれた。どれも、きれいな有名人が写っていた。
「今度、夜来るので、入れてくださいね。」といったものの、仕事はトラブル続き。客先を出ると、昼間の店に向かっていた。
「今日の昼間の、そこにいたお客さんいるでしょ。おたくが帰ってから、あの人はカメラが好きなんですか、って話になってね。私はカメラキチガイなんです、って言っていたよ。」
昼にたまたま寄っただけなのに、妙に充実した会話。おかしな店である。
ここは日本酒が基本らしい。お酒に合うつまみを全部自分で造っているといっていた。
本当に、お酒を飲むのに良いつまみで、
「この店のつまみはよくないね。」と言ってしまった。
「お酒が進んでしまう…。」と話し始めたら、奥で何やらニコニコと話をしていた。
日本酒は、みな有名なものばかり。最近は焼酎も置いているらしいが、それも一般的に珍重されているものばかり。
オヤジさんも言っていたが、生酒とか、純米酒とか、「美味しいから、あんまり飲めないんだよね。」と。その通りであるが、美味しいお酒を少々…二合程度飲むのがちょうどいいと思う。
「あ~、こういうのが居酒屋というのかな。」
ちょいと高いお酒ばかりになるが、美味しいものはやはりいい。仕事で業平、押上にきたら、時にはここに寄りたいと思うのであった。
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