明日の根利の準備

今日も天気が悪いと思っていたが、前橋は、昨日までの雨が上がり、眩しい朝だった。

利根川沿いを走り、榛名山を望み、国道17号を走り、赤城山を望む。青空と美しい雲。清々しい。

渋川を過ぎると、曇天となり、沼田が近付くと雨がバラつき、ビートルのフロント・ウィンドウを薄っすらと汚した。

ただ、東の方は眩しい空が覗いていたので、無意識に「根利も、間もなく晴れるだろう」と考えていた。

明日は「第4回　根利森林鉄道まつり」。その準備の模様を少しだけ紹介する。

今まで修復をしてきた森林鉄道の紹介の日である。その準備は、線路工事から始まった。

運材台車を走らせるための線路の延長工事。一部の人たちは、ホイットカムというガソリン機関車の整備をし、また一部の人たちは他の機関車の掃除。

屋内では、展示用パネルの準備。そして、その裏では味噌おでんの準備。

だいたい、イベントの準備というのは、めんどくさかったりするものだが、皆が喜んでやっているのがいい。

いつもは奥に入っているボールドウィン製の蒸気機関車も、明日は表に出してあげる。

ホイットカムは、外観のみならず、細かいところも手を入れたら、走るようになってしまった。

排気塔から煙が出ているのが分かるだろうか。

保存状態が良くて、欠品も殆どなかったから、付いているマグネトやスターターやら、取外して、分解して掃除したら、エンジンが復活してしまった。

それから、要領を得て、ラジエータの点検、最後はクラッチ板の錆び落し。そしたら走ってしまった。

まあ、それが事実である。やっていることは大したことではないが、その積み重ねである。

はじめは、動かしたい気持ちはあったが、どうすれば良いのか、皆目見当がつかなかった。

明日は、運材台車のお披露目で、ホイットカムが運材台車を牽引する。約50年振りに復活したカトウ製作所製のガソリンエンジンの音を聞いていただきたい。

準備を終えて、根利を後にする頃には東の空に満月が現れていた。

十五夜か。

山の間から垣間見れる西の空は、綺麗な夕焼けになっていた。

明日は本番。沢山の鉄道ファンが訪れてくれるに違いない。

ああ、楽しみだ。