ちょいと日帰り、可児市まで。

日曜日の０時１５分に家を出て、ちょいと岐阜県可児市まで行って来た。どうしようかと考えていたが次男が一緒に行けるというので、'73ビートルで二人で行って来た。

御嵩町でちょうど午前６時。平井酒造場を横目で見ながら、まず向かった先は「御嵩駅」。

折角ここまで来たのだから、そこいら辺をぶらぶらしないと気がすまない。そんなに古くない駅のようだが、駅前の風情は良い。

しばらくすると電車がやって来た。終点の無人駅。列車は到着すると、後ろの方から、さっさと車掌が降りてこちらに歩いてきて、少しして運転手もカバンを持って今車掌が降りた方へ。

乗客は一人も降りず、ホームのベンチに座っていた一人が乗り込むと、それが全員。まあ、日曜日だから、朝の乗客は少ないのだろう。

電車が発車していくと、ぐるりと駅の周りを歩く。深夜走り続けたが、途中で雨にも降られ、寒くてヒーターを入れて走っていたほど。すっかり秋になったような朝だった。

こり時間帯は１５分間隔だから、少し待っていれば、また電車がやってくるはずであるが、目的地はここではない。

ビートルに乗り込んで、目的地に向かうが、県道とはいえ細い田舎道。間違えて御嵩口駅へ行ってしまう。すると、ちょうと電車が発車したところだった。慌ててビートルから飛び出して、柵を乗り越え写真を撮る。

目的地は、可児市の「ふれあいパーク」とかいうところ。会場に近付くと、アイアン・バンパーのクラウンなどが集まってきた。

"VWs BLVD"というカー・ショーイベント。ワーゲンと、国産旧車の集まりである。

早朝は完全に秋を感じさせたが、会場に着くと少し青空が覗く。

どんどんクルマたちが集まって来るのに気を取られていたら、いつの間にか青空が広がり、真夏の日差しが降り注いでいた。

朝から汗が止まらない。ワーゲン仲間がやって来たり、国産車の人と話をしたり、そんなことをしていても、やはり汗は止まらない。

カーショーが終わり帰る頃になると、腕はザラザラ。良く見ると、白い小さな結晶が肌の上で輝いていた。「塩だ。」

午後２時過ぎに会場を後にして帰路に着く。すぐ近くに綺麗な酒造があり、覗いてみたが人気がなくて、一回りしてビートルに戻る。

その途中で、洞穴を発見した。

「防空壕だろうか。坑口であろうか。」

帰ってきて御嵩のことを調べてみると、御嵩の辺りは有名な亜炭坑であったことを知る。これも、亜炭坑の跡なのだろうか。

とすれば、どこかにトロッコのひとつでもあっても良さそうである。

さっさと帰りたい気持ちではあるが、やはり平井酒造場へ寄って行きたい。

いつもは夕方だから、日が傾きかけているが、今回はまだ午後３時前。お酒を買うと、すぐに酒造の周りを歩いて写真を撮らせて頂いた。

こじんまりとした酒造たが、歴史ある建物が残り、見ごたえはある。

今回は時間が早いので、混雑もあるかと思ったが、結局わたしの通るルートは、逆ルートのようである。

塩尻で夕飯を食べたりして帰ったが、午後９時４５分には群馬の自宅へと戻ってこられた。

往復、ちょうど600km。日帰り(?)で、二人で交代でドライブをするのにはちょうどいい距離だった。

'73ビートルくんも、快調に、高燃費で走りきってくれた。