連休だから東京で昼食を

連休だからというわけではないが、'65ビートルに乗って、群馬を出発し、東京の知人と会って、昼食を一緒にしてきた。

家の近くまで行って、助手席の次男が電話をしてあったからだろう。到着すると、ガレージのシヤッターが開き始めた。不思議に思っていると、知人が階段を下りてくる途中だった。

1953年にビートルを購入し、今でも車検を取って所有している。一昨年には、静岡まで行ってきたというが、

「もうクラッチが付いているクルマは、しんどい」という。

「あのね、ボクね、免許を更新したから、91歳まで乗れるんだよ」

なかなか元気な88歳である。

初めて話をした時に、電話口で「もう74歳だから、ワーゲンに乗るのはしんどいんだよ。」などと言っていたのだが、どうしてどうして、いまだ現役のドライバー。

この日も「ボクのオペルで乗せてってあげる…」と言っていたが、私も、自分のビートルを見せたいので、それで行ったから、おじいさんも素直に、私の運転の助手席に座ることとなった。

見た目は、おじいちゃんと、息子と、孫の三人で昼食に出掛ける。おじいちゃんは'53年の、息子は'65年の、そして孫は'73年のビートル・オーナー。

「ワーゲン」というキーワードで盛り上がる話と、この三人には、世代の差というものは存在しない。

昼食後は、私の次男「孫役」の運転で、おじいちゃんも嬉しそうに助手席に座る。

「おかしいですよね。若いのに古いワーゲンに乗って」というと、

「みんな、このワーゲンに乗らなくてはダメだよ」と言い切る辺りが年の功か。

明日も仕事で大崎に行くというのに、大崎の辺りに'65ビートルで往復したのであった。

なんか無駄な感じもするのだが、やっぱりワーゲン仲間だから、ワーゲンでないといけないのである。

ワーゲン仲間と2時間ほど、昼食をして談笑をしてきただけであったが、私にとっては大満足の一日だった。