長~い昼~食。
前橋も点々と古い景色が残る。多くは戦後の建物だろうが、昭和30年頃までのものだと思う。そんな景色を見ていると、なんだかとても懐かしい気持ちになっていいのである。
弁天通りと立川町通りの裏手には、「呑竜」という飲み屋街がある。写真の空き地は銭湯の跡ではないだろうか。そして、その隣ぐらいに「どんりゅう公園」と呼んでいるところがあったと記憶する。
ここの飲み屋街は、小学校の頃火事で焼けてしまったのかな。それで、区画が整理されて、公園もなくなってしまったのかもしれない。
昔は、子供が立ち入ってはいけないようなところにも遊び場があったのだ。公園へ行くには、狭い飲み屋街の通ってはいけないような路地を抜けていった記憶がある。遊んでいれば、怖いおじさんが近付いてきたりもした。
弁天通りを抜け広瀬川沿いに出る。「川島食堂」は、なんだか大人の雰囲気のする食堂である。
涼やかな広瀬側沿いの洒落た食堂は、大人たちの憩いの場だったのだろうか。
昭和30年頃は沢山の自転車屋があった。今見れば、小さな店舗であるが、最新型の自転車が並び、それを眺めて、そしてカタログをもらって、憧れたものである。
岩神の方は、古く栄えたところだから、懐かしい景色が残ると思っていたが、今は随分とそれは失われてしまった。
ラーメン屋にたどり着くと、ドアは開け放たれているものの「本日休業」となっていた。覗き込んで声を掛ければ、何か作ってくれそうだが、七夕で孫でも遊びに来ていたら失礼なので、「こまどり食堂」へと向かう。
とても古い「ヤマニ醸造」の脇を抜けて歩いていく。前橋も、なかなか風情があるでしょ。
国道17号を渡れば、こまどり食堂だが、暖簾が出ている。孫と遊びに行くのは日曜日か。
ところが戸に手を掛けて開けようとしたが、どうも鍵が掛かっている。
「おじいちゃん、おばあちゃん。七夕に行こうよ。」
それで、慌てて暖簾をしまい忘れて出かけたのかも知れない。
「来々軒支店」。ここで飲むのなら、「来々軒第二支店」の方がいいと思い、そのまま真っ直ぐに、群馬県民会館の方へ向かう。
信号待ちで、先日ダウンビートで「ベース」という店の話が出たのを思い出す。
ベースの前まで行ってみるが、どうもここで食事をする気がしない。今日は七夕祭りだから、食べ物はつまみ程度にしたいのだ。
ベースもダウンビートのマスターも、私の父親がバンドマンをしていた頃の仲間たちだ。
もたもたと県民会館の方から「来々軒第二支店」に向かったから、重兵衛湯の裏に出た。裏手はずっと空き地になっており、21世紀とは思えない光景だ。煙突の煙が漂う木にはカラスがとまり、煙いのだろうか「カーカー」と時折声を上げている。
ちょいと不安だったが、こちらは暖簾も出て鍵も開いていた。
餃子とビールを頼む。良く歩いたからビールも餃子もとても美味しい。ん、七夕祭りだ。
仕上げにミニソースカツ丼を食べて帰ろうと思ったら「今、出前にでちやって…」とのことで、仕方なしにもう一本ビールを頼んで待つこととした。
時々、無性にカツ丼が食べたくなるが、このサイズは良い。
前橋の街の外れではあるが、その昔は栄えた「諏訪町」であるからだろうか、こんなところにも小さな七夕飾りが、続いている。
今や商店街でお金を出してというほど店はないから、町内会や前橋市がお金を出して飾っているのかもしれない。
何だか粋だね。
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