県都前橋土蔵の市
そんな中で、焼け残ったのが「土蔵」なのだと思う。焼け残ったとはいえ、蔵の中身が燃えてしまったり、どさくさに紛れての火事場泥棒もあったに違いない。
そんな土蔵が、この平成不況で目に付くようになった。繁栄を誇った前橋市街地も、随分前から「旧市街地」と呼ばれるようになり、最近は、住んでいた年寄りがいなくなると、更地になっていく。
そんな更地の奥、商店に囲まれていた所に現れるのが土蔵なのである。
この前の日曜日に昔の諏訪町まで行って来たが、「こんなに残っていたのかしら。」と思うほど、今までよりも目に付いた。
そして、辺りが殺風景になるほど、様々な古いものが目に付くものである。新しい店やビルが次々と建ったであろう前橋市街地だが、比較的新しいものよりも、古いもののほうが、頑張って生き残っているように感じる。
古いものの方が丈夫なのか。それとも、「もう年寄り二人だから、食べていければよい。」といったことなのだろうか。
いずれにせよ、派手にやっていたところが消えていく中、小さな店で元々やっていたところだって、まだまだ残っているのだから皮肉な感じもある。
物も人間も古いほうが、丈夫で、我慢強いのかも知れない。そう思うと、新しい物や人間は、軟らかくて、弱いのかと思う。
地に根を張って、地道にやっていかないといけないな、と思うのであった。
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