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2009年3月10日 (火)

膳駅の「あじさい」に寄って

P2280261_zenekicrossing 膳駅のすぐ脇の踏切には、居酒屋がある。それをあてにして伴内酒造から歩いてきた。すこし、心配だったが、上電の時刻表を確認してから行ってみると、暖簾も出て、看板の電気も点いていた。

P2280263_zeneki 午後5時半過ぎ、人気のない静かな居酒屋のドアをそおっと開けてみた。

時間が早いのか、客は一人もおらず、ママさんらしい人が仕込みをしていた。

P2280273_ajisai 「いいですか? 歩いて柳澤酒造に行ってきて、お腹が空いて…」

「いいですよ。じゃなににしましょうね。」

と感じの良い返事が返ってきて、「やっと休める」とほっとする。

P2280278_ajisaitable ビンビールをもらって、お通しはクリームシチューだ。寒い中を歩いてきて、お腹も空いていて、温かいシチューとは、ちょうどいい。

P2280282_ajisaitennai そして野菜炒めを頼む。初めての店では、まず一品ずつである。お腹が空いているからと一度に頼むと食べきれないこともままある。出てきた野菜炒めは、予想以上の大盛りだった。

P2280284_ajisainight 二本目のビールを飲み始める頃から、お客さんがやって来た。皆、粕川や宮城といった近所の人たちである。

私が「桂川を買いに行ってきた」と言うと、いろいろと話してくれた。

P2280297_zeneki どうも「桂川は甘い」らしい。「聖人は、今は名前を売って、全然別の酒だ。あれは美味くない」などと、ありがたい地元の話しをしてくれる。

P2280298_zeneki2 私は、「桂川は甘い」と言われて反論する。

「あれは、一口めは甘い感じがするが、あとから辛さがやってくる。あんなに美味しい酒はありませんよ。」

P2280313_koukan 反論するには訳がある。勿論、飲んだ時の味わいもあるが、私にとっては思い出の味。これこそ日本酒の味なのである。

昨年の今頃、柳澤酒造で桂川の生酒「亀口」を買って飲んだのだが、その時に子供の頃のことがよみがえったのだ。

P2280328_shanai 子供の頃は、新年会やお盆の時に身内が家に集まって宴会をしたのだが、父親やおじさんのひざに座らされ、よくお酒を飲まされた。その時の味だった。

不思議な物で、人間というものは、匂いや味を良く記憶している。これはコンピュータには出来ない芸当だ。

P2280351_kaisatsu お互いに、楽しい討論を交わし、カウンターの人たちが皆一体になって、電車が走るたびに、「次ので帰ります。」と言いつつ、時間があるからと、もう一本頼んで、ずいぶんと長居をしてしまった。

P2280355_momoirotengoku 電車に乗ると、「デジカメかい?」と年配の人が話しかけてきた。中央前橋が近付くと「これから、前橋で飲むからさ。」と先頭のドアに向かって行った。

楽しかった。何もないように思えた膳駅に、あんなに温かい場所があるとは。

今度は、膳駅の居酒屋「あじさい」で飲むことを目的に上毛電鉄に乗らなければ。

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コメント

なかなか膳駅に到着しませんでしたが、やっと到着してやっと飲めましたね。
このような店なんですね。行きたいです。
上電の音を肴に酒が進みそうです。

ではでは。

投稿: GP7500 | 2009年3月11日 (水) 00時44分

GPさん、こんにちは。
上電がゆれれば、お店もゆれる。ステキなお店です。

上毛電鉄ファンの皆様、デハ101を撮りに来た帰りは、
是非、こちらのお店で軽く一杯。

飲む時は、私も誘ってくださいね~。

投稿: あつし | 2009年3月11日 (水) 08時40分

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