« 夫婦2台でランデブー | トップページ | 来々軒第二支店 »

2009年3月21日 (土)

春です。酒とワーゲンとトロッコの線路

P3216457_1965run ワーゲン仲間が先々週、騎西町の酒造に行って来たとmixiに書いていた。何気に見てみれば、線路がある。そういえば、加須の南の酒造にトロッコがあると聞いていたが、そこかも知れない。

P3216683_65kisai  それで、すぐにでも行きたかったのだが、風邪で寝込んだりしているうちに、二週間が経ってしまった。

でも、今日は天気も良いし、'65ビートルも戻ってきているし、好条件が整った。

P3216469_1965namazake_2 ネットで地図は出して来たものの、目標物が何もない。畑の中で、ビートルを止めて眺めると、元JAの裏手に茂みがある。

古い酒造というものは、大きな煙突や、年月を経たこんもりとした茂みが一つの特徴である。

P3216474_siroikarasu 目指していけば、「生酒」の幟が。間違えることなく、清水酒造に到着した。生酒を買いながら、写真を撮らせて欲しいと告げると、おばあさんが説明を始めてくれた。

「ここは白いカラスの酒造で有名なんだよ。インターネットでも出てくるらしいよ。」

P3216508_65andrail 創業は明治五年らしいが、実際にここを買って酒造を始めたのは明治七年のことだと言う。「いぬき」で買って、正面の建物自体は200年ぐらいは経つらしい。

そこへトロッコの線路が延びている。ずっと奥まで線路は残っているというが、奥までは入れてもらえなかった。

「トロッコは?」と聞くと、

「使わないので上に上げてある」と奥の天井の方を指差した。

P3216529_shimizu_meidi この写真の二階家も明治に建てられたらしい。この家の正面の蔵よりも古いという。

P3216542_shimizusyuzo 線路と煙突。そして右手に写る事務所は、昭和37年に建てたといっていた。私が子供の頃の前橋駅前は、こんな感じの事務所が沢山あったが、今は殆どが無くなってしまった。

P3216675_65shimizusyuzo こうゆう写真がいいでしょ。古い車から見た古い酒造。

そうそうトロッコの線路は、酒造から出てくると、ずっと門のところまで延びていたという。

P3216733_65yokotasyuzo 清水酒造を後にして、もう一軒寄ろうと思ったが、行って見ると新しい建物になっていて、時間も遅いし、引き返すこととした。

122号を走って、125号のバイパス、上武国道ではつまらないので、125号の旧道を行く。

そして、行田の酒造の地図を見る。暗くなっていなかったら立ち寄って、写真を撮ろうと。

P3216741_yokotasyuzo_2 東行田の駅近く。横田酒造だった。125号の角から、次の角まで、ずっと蔵が見える。行田の街中だから、もっと新しい建物を想像していたが、なかなかである。やはり新酒を購入して、写真を撮らせていただく。

P3216797_yokotasyuzo 狭い昔の街道筋と思わせるところに店は面して、こちらはコンクリート製ながら、象徴的な煙突もそびえ立つ。奥まで蔵が連なって建ち、何人かが働いていた。

P321683965gyoda 遅い昼食は、「やはり地元の渋い店で」などと考えていたものだから、食べそびれてしまった。もう4時半である。横田酒造で、近所に食堂はないかと聞くと、店を出て角の店を指差して教えてくれた。

「あ~、あそこでいいです。」

P3216909_kadoya 「ふらい」「焼そば」「ゼリーフライ」…??

聞いたことはあるが「ふらい」とは。

「ふらい330円」「ふらい玉子入り380円」。安い。お腹に溜まるのだろうか…。

P3216946_gyoda ちょっとお腹には物足りなかったが、ふらいの玉子入りを食べた。懐かしい味だと思ったら、子供の頃、母親が時折作ってくれた「お好み焼」の味だった。

といっても、東京や大阪、広島で食べるのとは見た目も味も異なる。私の母親の実家は植木屋で、植木屋は行田に多いと聞いたこともあり、あの「お好み焼」は、行田の「ふらい」がルーツではないかと思った。

ビートルを置かせてもらった酒造に戻る頃には、随分と日が傾いていた。

それにしても、2軒の酒造と、トロッコの線路、そして「ふらい」。1965年モデルVWビートルの試運転としては、完璧であった。

後は、明日の朝、エンジンが掛かればパーフェクトである…。

|

« 夫婦2台でランデブー | トップページ | 来々軒第二支店 »

ワーゲン」カテゴリの記事

酒蔵」カテゴリの記事

大衆食堂」カテゴリの記事

トロッコ」カテゴリの記事

コメント

こんばんは
いつも楽しく拝見させていただいております。

さて『フライ』ですが、フライパンで焼くからフライ。。。
と伺ったことがありますが(笑

さて我が家の祖母がつくるお好み焼きはまさにフライです。
しかしあくまでも祖母は『お好み焼き』と言い張って譲りません。

熊谷出身なのですが、わたしはこのお好み焼きで育った為に
初めてよそで『お好み焼き』なる物を食した時にビックリしたのを
覚えています。

祖母はこれが本当の『お好み焼き』だと言ってますが。。。
何か変な風に伝わっていったのでしょうね(笑

投稿: shioring | 2009年3月22日 (日) 01時40分

shioringさん、ようこそ。
「いつも」見ていただいて、ありがとうございます。

私も、初めて「ふらい」というものを食べましたが、あれはまさにお袋さんの「お好み焼」です。
なので、東京に出て、湯島のお好み焼屋に通いだした頃、いやいや、その前だ。
就職した年の名古屋出張で食べた「お好み焼」が正に関西風でした。
で、お袋さんに「お好み焼ってのは、もっと美味しいんだ」と力説したことがありますが、
母親は、時折昔ながらの「お好み焼」をひそかに作って食べているようです。

私は、前橋ですが、この「フライ系お好み焼」が、どの地域に分布しているのか興味ありますね~。

皆さんの書き込み、お便りによる情報お待ちしています。m(_ _)m

投稿: あつし | 2009年3月22日 (日) 02時18分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 春です。酒とワーゲンとトロッコの線路:

« 夫婦2台でランデブー | トップページ | 来々軒第二支店 »