私の見たワーゲンたち
しかし、それは伊達ではない。リアフードを開ければ、そこにはホルシェファンが現れる。そう、エンジンは空冷の水平対向4気筒ながら、ポルシェ914のものだ。さらに排気量は2,800ccまでボアアップされ、8,000回転で250HPという。
こちらも、昔懐かしいエンピのディッシュにファットなタイヤを履く。高い車高と、ハイトの大きなタイヤが力強い。
しかし、こちらはノーマルのフラット4。1,600ccで4,400回転で50HPである。外観的には、どちらもパワフルな走りを予感させるが、中身は5倍も違う。
さて、どちらが偉いのか、凄いのか、カッコイイのか。それは人それぞれというのが、ワーゲンの世界である。
ヴィンテージなリアフードのアート。アマゾンの原住民が、ヤリと共に持っていそうな雰囲気だ。そんなヤリや、動物の骨で作ったネックレスもディスプレーしたい雰囲気。
しかし、描かれているのは宇宙人である。未開の地の人たちが描いた宇宙人と考えると、変なリアリティも湧いてくる。
ドクロを思わせるスプリットウィンドー。2台並ぶと迫力がある。
白いのを見て、「まるでドクロだな。」と思ったが、黒い方は「ダースベーダー」だ。
ゴミ捨て場ではない。「スワップミート」と呼ばれるフリーマーケットのひとつのブース。結構なスペースに山のように広げられたワーゲンの廃パーツたち。
ワーゲンオーナーによっては宝の山であり、いくつかのパーツは誰かのワーゲンに再活用され、リサイクルされる。
ん~、エコロジーとは、こういうものか!
眩しい太陽を浴びる、カラフルなビートルたち。みなドラックレーサー、0-400のためのワーゲンたち。
「美しい車は速い。」というのは、ムーン氏の造ったレーサーに与えられた言葉である。
ずらりと並んだ小箱の中には、ワーゲンの純正パーツが入っている。この方は、もう20年以上、純正パーツを扱っている。ワーゲン趣味が、お金が掛からずに、いつまでも楽しめるのは、こんな方たちに支えられてのことである。
ノーマルのまま、クラシックカーとしての価値を見出して乗るのもワーゲン。
得体の知れないものに思えるほど、カスタムしてしまうのもワーゲン。
ワーゲン趣味というものは、とにかく幅が広くて、奥が深い。だから、この日も沢山の古くからのワーゲン仲間と会うことが出来た。
「歳取ったね。」
当たり前である。20代の頃からであるから、中には30年近い付合いの人もいる。
「変わらないね。」「相変わらずだね。」これも、この日の常套句であった。
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