思い出の味の桂川
長閑な平地が広がるが、川に囲まれるように林があり、その中に神社とお寺とともにある。向かいは、老舗のうどん屋だっらしい。この地域の中心のようなところに構えている。
比較的新しい塀が続き、酒造は、どちらかと言うと工場的な外観ではある。しかし、良く見れば明治からの歴史の片鱗を残している。現役だから設備が新しくなっていくのは仕方がない。しかし、まだまだ使えるものは残しつつである。
だから、酒造は楽しいのである。明治、大正、昭和、そして平成と、各時代の施設や設備が混在して、ちょっとごみごみした、継ぎ接ぎだらけのような事になっている。
意図したわけではなく、その時々で、都合に応じて変わってきた姿が、何とも興味深い形、光景を作り上げている。
ここまで歩くと、お腹も空いてくるが、うどん屋さんは、今は自動販売機を並べる程度の商店になってしまっている。
店に入ると、娘さんなのか、若奥さんなのか、若い女性が応対してくれた。
「これはですね…ちょっとシュワっと…。」
「あ~、ちょっとシュワとするんだ。じゃ、それと、これ。ちょっとシュワっとするやつ。」
新酒の四合ビンを二本買い、トイレを借りたついでに、写真も撮らせてもらう。
「おじさん、新屋駅から歩いてきて、お腹が空いたのだけれど、近くに食堂か何かある? 駅に近い方だけど。」
「ちょっと待ってください…。歩きだとないですね。」
「やっぱりね。いいや、ありがと。」
買った四合ビンを、持ってきたタオルに包んで、背負ってきたカバンに入れる。ビンの重さもあるから、10キロぐらいになるだろう。
もうすこし、お喋りをしたかった感じもあるが、先を急がねば日が暮れてしまう。私は出発をしたくないかのように、店の周りで写真を撮った。
程なく、意を決してカバンを担ぎなおし歩き始めた。
帰りは、今は辞めてしまった伴内酒造を経由していく。そこから北上すれば、新屋駅のふた駅先の膳駅に出られる。確か、膳駅のところの踏切には、小さな居酒屋があるはずだ。
そこで軽く飲み食いも楽しもう。最近は午後5時を過ぎても明るいから、遠回りでも大丈夫だろう。
| 固定リンク
「酒蔵」カテゴリの記事
- 2019/09/25 水曜日に昼休み その3 好天の三河町を行く(2019.09.29)
- 2019年夏の岡山行き。丹波の酒「秀月」の狩場酒造で休憩(2019.08.03)
- 山形で羽州街道に出会う(2019.06.16)
- 2019年いろいろ初め(2019.01.14)
- 2018年7月30日 亀岡から'65VWで寄り道をして無事帰宅(2018.08.04)
「前橋」カテゴリの記事
- 2019/10/18 昨晩の話し(2019.10.18)
- 2019/10/16 今朝は馬場川沿いを歩いてきた。(2019.10.16)
- 2019/10/13 台風19号一過、古レールを使った聖牛が濁流に立ち向かった(2019.10.15)
- 2019/10/13 台風19号一過、浸水した親水公園(2019.10.15)
- 2019/10/13 台風19号一過、夜が明けた中、前橋公園へと(2019.10.15)




コメント