久しぶりに足尾へ
「信沢くん、足尾に行くベ~」と言われ、一度断ったものの、天気も良いし、熱も下がっているし、セキが出るわけでもないので、結局一緒に行くこととした。
足尾の砂畑へ行く吊橋がなくなりそれだけでも、殺風景になった気がした。
足尾駅には、タキがやってきていた。一両は古河の「山一」のマークが入ったもの。小坂鉱山から持ってきたものだ。もう一両は、寄贈されたもの。
私たちは、群馬の根利で林野庁の機関車の修復活動をしているが、ちょうど同時期から、足尾では郊外軌道のガソリンカーの復元活動をしている。足尾のガソリンカーは既に現存しておらず、ゼロからレプリカを作る活動だ。
そんな活動の様子を見に来たのが目的で、たまたま土曜日で活動で来ている人たちから話を聞くことが出来た。お互いに活動状況を話し合うと、やはり刺激になって良いものだ。
その後、足尾駅に戻り、タキを眺める。ここには、2両のタキのほかに1067mmのスイッチャーたちが4両保存されている。
きっと、今年も何度かイベントで運転されることだろう。
足尾からは、昔のガソリンカーが走った道を行く。途中にあるレール製の柵は、ガソリンカーが走っている時からあるものでちよっと細めのレールである。坑内軌道や、ガソリンカー以前の馬車鉄道時代の廃レールを利用しているのかと思う。
昨年、足尾のスケートリンク跡に線路が敷設され、有志が貸し出してくれた産業用機関車(KATO WORKS)が、遊園地用の客車を牽いて走り始めた。暖かくなれば、また運転を始めるのだろうが、ガソリンカーが復元されれば、ここを走るのだ。
ここの活動は、着々と具体化している。ガソリンカーは、当時のA型フォードのエンジンを入手して、当時と同じものを造るということだが、是非実現させて欲しいと思う。
行きも、帰りも、機関車の修復活動の話。特に帰りは、足尾での活動の様子を見聞きして、話に拍車がかかった感じで盛り上がった。
昼食もまともに摂らずに、病み上がりなのに。帰路に着くと西の空は赤くなっていた。
あ~、今年も楽しい機関車との戯れが待っている。
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