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2009年2月25日 (水)

「十二階下」を知った日

P2112180_smallfactory 2月11日建国記念の日、午後遅くなってからカメラを持って外へ出た。ぶらぶらと歩いて暗くなったら、どこかで夕飯にしようという魂胆である。

P2112198_smallfactory 道具屋商店街を横切り北の方へ行くと、小さな町工場のような建物があった。

「大田区でもないのに」と、ちよっと変な発想をする。

P2112203_smallfactory その少し先の1階が駐車場の建物の向こうにも、町工場のような建物が、狭い路地に、古いアパートや、町工場。そして大通りに近付くと、2、3軒のスナックもある。

「東京の下町というのは、どこへ行っても工場があるのだな」と。

P2112245_pots 大通りを歩いてもつまらないので、1本裏を歩く。1軒の家の窓に、枯れてしまった朝顔の鉢が、ずらりと並んでいる。毎年夏になると、葦簾代わりに朝顔を並べたりしているかのようだ。

P2112262_babybuggy 何という通りだかは知らない。ひさご通りを横切る通り。両脇には小さな安いホテルが並んでいる。この時間なら、看板の明りも美しいだろうと。

ホテルが見えてきてシャッターを押す。すると、向こうから「パシャ、パシャ、パシャッ」とリズミカルに繰返す声が聞こえてきた。

乳母車ほ押すお母さんが赤ちゃんに言っている声だった。

「今、私は3回シャッターを押したんだ」

P2112269_hotel 両手でカメラを持ってホテルに向かっていると、今度は私に視線を向けている人がいる。私はアーケードへは向かわず、一つ手前の路地に入ったのだが、後ろから視線がある。

ホテルの所で立ち話をしていた男性二人が角のところで、腕組みをして、こっちを見つめていた。

P2112278_honesty ちいさなホテルの並ぶ通りから細い路地に入ると、そこにはもっと小さなお店が並んでいた。営業しているのか判らないような店ばかりである。路地に入った瞬間に異様な匂いが鼻をついていた。私は写真も撮らずに通りへ抜けた。

P2112284_fabric 通りの向こう側にもそんな路地が延びていた。

私は、大通りの歩道を歩き、花やしきの裏に向かった。

P2112289_hanayashiki 路地を覗くと、突き当たりの旅館の瓦屋根の上に、花やしきの遊具が飛び出していた。遊園地の近くというのに華やかさはない。陰湿な感じさえする。

「キャー、キャー」という女の子たちの声が向こうから聞こえてくるが、歩いている道は対照的だ。

P2112307_hanayashiki 華やかであればあるほど、賑やかであればあるほど、反対にその近辺には、色々な暗いところが出来るように思う。

明と暗。明るければ明るいほど、陰は暗いのである。

「アンダーグラウンド…」過日食事をしたイギリス人の彼女が地下鉄を指して言っていた言葉だが。

P2112340_hanayashiki 花やしきの表側に来ると薄暗くなっていたが、まだまだ沢山の人が往来していた。

浅草には凌雲閣という十二階建ての塔があったらしい。関東大震災の時に上部が崩落し、すぐに取り壊されたらしいが。

その周りに「十二階下」と呼ばれたところがあったらしい。華やかな塔の暗い影だったのかと思うのであった。

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コメント

とても雰囲気の良いブログですね♪
昨夜はすみませんでした…
またおじゃまさせていただきます☆

投稿: にっけいさまへ | 2009年2月27日 (金) 14時45分

あ~っ、いらっしゃい。
昨晩はあのあとも楽しんでしまいました。
また、うどん屋さんで飲みましょう。

あれ?自分のブログのURLは?? メールでもください。

投稿: あつし | 2009年2月27日 (金) 16時52分

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