上信電鉄に乗って
発車前に写真を撮ろうと、前橋を一本前の電車に乗ってきた。上信電鉄のホームへ行ってみると、随分とカメラを持った人がいる。しばらくして、その一人と話をしてみると「今日はJRの臨時列車が走る」という。
それで高崎まで来たついでだから、上信電鉄も撮っているようだ。「ところで、臨時列車ってなに?」と聞くと、「EF55」とのこと。これが最後になるという。
EF551も、修理をするにも部品が無いなどという理由で、走らなくなるらしい。
私が中学の時に、高二に残されていたのが奇跡なのに、最近は走っている。そんなに大切な貴重なものなのだから、お金を掛けてでも動態保存すべきである。D51 498も危ういし、そうしたらJR東日本の看板機関車がなくなってしまう。
電車に乗ると、いつもの様に最後尾に陣取る。ここからだと順光で走行写真が撮れる。
ホームを出ると、いくつもの側線があり、様々な電車が停まっている。いい眺めである。
根小屋駅辺りから、山沿いを走る。この山は、戦中、戦後と亜炭坑がいくつもあった。今回出掛けたのは、そんな炭坑跡を求めてだった。
ワンマンで前方の扉しか開かないから、降りる西山名の手前、山名を発車すると、運転席の近くまで行く。窓からの写真を撮っていると、年配の人が除けてくれた。カメラを持っているので、この人も鉄ちゃんかも知れない。
山名からは急カーブが続く。その先は直線で怖いほどのスピードで走るのだが、ここはゆっく、安全運手だ。そして西山名駅が見えてきた。ここから歩くのだが、果たして炭坑跡はあるのだろうか。
ホームへ出て、一緒に降りた乗客より少し遅れて通りへ出る。天気も良いし、山道だし、楽しく歩けそうだ。それにしても、地図は見ていたが、こんな地形になっているとは想像していなかった。
小さな山を一つ越えて、確かにその辺りに炭坑はあったらしいのだが、痕跡すらも見つけられず、引き返した。
駅のホームの反対側には、朽ちた木造の保線用トロッコが積んであった。ここは側線があった雰囲気だし、何か荷物があったのだろうか。
そんなことを考えながら歩いて山名駅を目指す。
「ここで電車が来れば」と思いながら、線路沿いを行く。すると、早速電車が現れてしまった。ピンチ!ここではいい写真にならない!!
やって来たのは、仕事の客先の人も寄付をしてたという「銀河鉄道999」カラー。「銀河鉄道の夜」は大好きだけれど、どうも漫画というものは好きになれない。
やって来たときは、一時間に一本だったが、夕方になり本数が増えているようだ。山名駅の近くまで来ると、遠くでフォーンの音。これまた電車がやって来ると稲刈りあとの田んぼを歩く。
本当は、食堂を探して食事をしたかったのだが、山名駅前で聞くと、コンビにすら、根小屋までいかないとないという。「歩きます」と言ったものの、次の電車の写真を撮ると、山名駅のトイレに戻り、駅で切符を買っていた。
「今、行ったばかりだから、しばらく来ないですよ。」
「はい。電車の写真を撮って待ってます。」
缶コーヒーを買って、駅の入口の灰皿のところで一服。下り列車を撮ると、駅車内で記念写真を撮って、帰路に着いた。
上信の電車が目的ではなかったが、線路沿いを歩いたことで、沢山写真を撮らせてもらった。そんな、電車の写真は後日ということで。
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