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2009年1月 1日 (木)

トロッコで始まり、トロッコで終わった2008年

P1020014_makabe 大晦日、2008年をまとめてみようと思っているうちに新年を迎えてしまった…。しかし、昨年は「トロッコ」な1年だった。といっても、トロッコなどにはなかなか出会えるものではない。

その地域の人は知っていることなのかもしれないが、その範囲はとても狭く、隣町の話は分からない。結局は、足で探すこととなる。

昨年の新年は、茨城県の真壁町で始まったが、それは私のトロッコ友達の友人、それも外国人が真壁町を訪れて見つけてくれたというモノ。持つべきものは外国人の友達か!? 駐車場にクルマを停めると、もう私の目は宙をさまよう。そして、その場所にたどり着く前に見つけたのが、石屋さんのトロッコの線路だった。

P2110049_tamamuramachi  2月に行った群馬の玉村町の酒造。今はやめてしまっているのだが、写真を撮らせてもらうのに門を入ると、おかしな水溜りが。これは、線路を剥がした跡に違いないと私は思うのである。

P3150290_komagata_2 3月、前橋の駒形の酒造を訪ねたが、閉まっていて中を見せてもらえなかった。大きい酒造だから、古い蔵たちと一緒に、トロッコも期待していたのだが。それにしても酒造のある町というのは良い。歴史があり、古い景色が残っている。

そんなところを写真に撮って、私が吸い込まれるように行ったところには資材置き場があった。なんとなく覗いてみると、レールがあり、細いトロッコ用のレールも顔を出していた。

20080407_m_26_sekigahara 4月はワーゲンで関西の集まりに参加する途中、以前から気になる醸造所があった。行きに場所を確認しておき、帰りに立ち寄った。写真を撮らせて欲しいとお願いすると、快く承諾してくれた。ここも今は使われていないのだが、奥の方にはトロッコもまだ残っていた。

20080803_r3_16_okayama1 8月は、毎年ワーゲンで岡山に集まる。その途中で、たまたま見つけた酒造に寄ったりしてのん気に行くと、トロッコが沢山積まれているのを発見した。

確か1995年から行っているのだから、随分とこの界隈をワーゲンで走っているのだが。大発見だった。

P8030625mine1 その界隈は鉱山で、「トロッコがあるのでは。怪しい。」と近所を走るたびに、それを探していたのたが。今年は「やっぱり、あったか。」と、私のトロッコ勘の正しさを実感することとなった。

20080803_r3_23_mine2 まあ。見つかったのも歩いたからだろう。ワーゲンを停めて歩いて細い道を上がったりした。

P8030685_mine3 中学ぐらいから、鉄道模型趣味、通称"TMS"という雑誌を見て、模型のナローゲージを見た私は、そんな光景に憧れ、葛生や足尾に何度か通い、その手の雑誌を買ったりしたものだ。

でも、こんなに線路が残っている鉱山は初めてだった。私が中学、高校とあこがれていたトロッコの景色にやっと出会えた感じで、とても興奮した。

Pa134152_katoworks 10月のある日、仕事で出掛けた帰りに、トロッコ好き繋がりの知人宅に立ち寄ると、そこにはトロッコを引っ張り、利根川の砂利取りなどに活躍していた産業用機関車"KATO WORKS"があった。

昭和22年頃のものらしいが、あまり改造をされたふうはなく、とてもカッチリとした状態で、往時を想像させる代物だ。

Pc281759_fukaya そして12月。2008年を締めくくるために、JRの線路沿いに突然現れた線路らしきものを確認しに深谷市を訪れた。線路は確かに鉄道のレールを使っているが、線路らしいものではなかった。

そして第二の目的である酒造巡りとなる。一件目で、トロッコの話を少しすると、もう自宅になっているが酒屋で一件あるという。二件目に寄った造り酒屋でその話をすると、「ここに線路があったんだよ。私が嫁に来たときにはもう無かったけれど。跡が残っているだろ。」と話してくれた。写真の右側の通路の部分で、この建物内だけで、奥の蔵の方には続いてはいなかったらしいが。

しかし、一件目の話の酒屋がここなのか、それとももう一件あるのかは判らない。

Pc302533_takasaki 一年を締めくくるには、ちゃんと線路を見なくてはならない。結構有名なトロッコである。鉄道仲間に聞くと「そうらしいね。」「まだあると思うよ。」という曖昧な声が返ってくるのみ。ずっと気になっていた。

12月30日、両毛線に乗り、高崎のトロッコの線路に向かう。しかし、高崎というところも古い。きっと沢山のトロッコがあったに違いないと思わせる風情が漂う。

しばらく歩き、たどり着くと「あった!」ありましたよ線路が。一声掛けると、やはり快く写真を撮らせてくれ、店の歴史も説明してくれ、この界隈のトロッコの線路の話もしてくれた。

その話の線路を探しに行きつつ、私が向かったのは、旧中仙道沿いの、醤油醸造と酒造。

しかし、トロッコの線路があるかも知れないということで、随分と楽しく高崎の町を散策できたと思う。

1月2日の真壁町のトロッコで始まり、12月30日の高崎市のトロッコで終わる。私にとっては、とてもトロッコな一年なのであった。

副作用としていくつかの酒造を訪ねることができ、いくつかの日本酒を味わうことも出来たし、歴史ある町も散策できた。

2009年も楽しい年となるといいなと思う。さて、どんなものが飛び出すかは分からないが、トロッコかも知れないし、酒造かも知れないし、戦前の古い家かも知れないし、何でも良い。きっと今年も、私の前に何か面白いものが出てくるのだろうと思う。そう思うと、2009年もとても楽しみになってきた。

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