秋保のヤマザキ・バン
もう10年くらい前の事だ。仙台ハイランドのPRA VOLKSWAGEN Drag Racingの帰りだろう。秋保の温泉電車の終点ありから、線路の様にほぼ真直ぐに伸びる畦道を見て、その先まで行ってみた。
すると、その線路跡のようなところには、電車ではなく、自動車が置かれていた。
第一印象は「マッチボックスのキングサイズ」だった。私が小学校1年の頃、父親にねだって買ってもらったブリティッシュ・グリーンのフォーミューカーを2台積めるカー・トランスポーターだ。
見たことも無い顔つきのバン。しかし、右ハンドル。まずはイギリス製の車を想像したのだろう。
そして、サイドにはカートの絵が描かれていて、それが私のイメージを膨らませたのだった。
もし、日本で造ったのだとしたら、随分と手間とお金が掛かったろうと思える。もしかしたら、車好きの修理屋かなにかが、自力で作り上げたカート専用のトランスポーターか。
2,3年して、バス、エルフ好き、の知人(今は某「高速有鉛」編集長)に問い合わせた。
「エルフですよ、エルフ。」
え、そんなメジャーな車だったのか。私は彼の経験、知識の深さに驚いたとともに、そんなエルフが存在していたこと、それが現存していた事に驚いた。
彼は、しばらくすると「ネットで見つけた」という写真を添付したメールを送ってきた。
その昔、山崎パンでエルフをベースに造った、パンの配達車だった。その写真には。ヤマザキパンのバンが、3台顔を並べて写っていた。
私の子供の頃の絵本に出ていそうな「働くクルマ」だった。
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