頸城鉄道風情
はじめは、あまり乗り気ではなかった私だが、百間町に着けば、カメラを提げて歩き回っていた。
保存車両はもちろん素晴らしいのだが、町の風情が、これまたいい。一通り車両たちを眺めると、昔の線路跡をたどるようにうろつく。
会員と廃線跡の話をすれば、この先に残っているところがあるという。皆でバスで来ているから、時間の関係もあるが、私の足はその方向にある小山を目指していた。
今回の会場の脇を行く道路が、頸城鉄道の線路跡というが、しばらく行った先で、廃線跡と分かれているらしい。
何もないところに 新しく出来た道は、通行車両は少ないが、スピードを出していく車が多い。それで、道路沿いの畦道を行くと、季節外れのタンポポが1つあった。
山の所まで行くが、その先に廃線跡の気配がない。それに時間も気になり、会場へと引き返す。
ただ戻ってもつまらないので、古い道を歩き、駅前通りを目指す。道沿いには日本海側らしい古い家々が風情がある。
駅前通りに出れば、正面方向に頸城鉄道の旧本社があり、良い感じである。
「ここに駅がありました」という景色が良い。タイムスリップしたかのようだ。
会場に戻ると、地元の人に廃線跡を聞き、一部の人を残して、バスで廃線跡を訪ねた。私が歩いた、もう少し先で線路跡は左に分岐し、しばらくすると左カーブをしてきた道路と交差し、築堤となって続いていた。
そこを皆が無意識に歩き始め、私も彼等に続いて行く。
会場を後にして昼食後は、頸城鉄道の始発駅であった「新黒井駅」へと行った。黒井駅南口の工事が始まっていたが、新黒井の駅舎の土台は、まだかろうじて残されていた。
やはり現地に来ると良いものだ。昔の光景を想像しやすくなる。はじめは乗り気ではなかった私も、新黒井を後にする頃は、満足感に包まれていた。
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