上尾市すずらん通り
以前から気になっていた、酒造のようなところへ行ってみたくて上尾駅で下車。向かってみるが新しい住宅が目立ち、食堂らしいものは皆無。
そこで反対側へと歩く。といっても、東口を出た左手辺りだ。駅前を横切ると、あまり広くはない通りがあり、昔の商店街の面影を残していた。
「ここなら大衆食堂があるだろう。」と歩き出すが、食堂らしい店はない、というか古い商店もかろうじて残っている程度。
写真屋のビルの角まで行って、踏み切りの方を見ると、以前いた武蔵小山、西小山辺りの佇まい。これは何かありそうだ。
一旦、反対側の旧中仙道まで行ってみる。すると、古い商店が残っていた。「スズキ洋品店」と書かれたシャッターが下り、テントの看板も汚れ、今はやっていないようだ。
しかし、この店を見て、
「あっ、ここは商店街だったんだ。」と気付く。
昭和の賑やかな商店街が想像できる。
ぐるりと回って、踏切の方へ向かう。手前に「うなぎ屋」があり、中で動いているおばちゃんの姿が見える。料金は掲げていないが、この外観で今でもやっているのだから、間違いはないだろう。
中には、2組のお客さんが、私と同じく少し遅いお昼を食べていた。2人組みは「とりあえずビール」といった感じだ。
私も、ビールとうな丼を頼む。出てきたビールが美味い。
今日も1時間は歩いたろう。更に、西浅草から上野までも歩いているし。のども渇いているだろうし、とにかく美味い。
ビールを飲んでいる間に、カウンターの向こうで、うな重とうな丼を作っている。おばちゃんがご飯をよそい、タレをかけていくのだが、非常に手際よく、満遍なく、ご飯がタレ色になっていく。
「美味い!」
久しぶりではあるが、とにかく美味い。素晴らしい。古臭い昔の商店街で今でも生き残っている証拠であろう。
箸袋を見ると、「上尾市栢座スズラン通り」とあり、それでこの辺りが「スズラン通り」と知る。
「昔はこの寺への参道として賑わった時代もあったのだろうか」と頭に浮かぶ。
桶川も深谷も寄りたいと考えていたが、冬の日暮れは早く、列車のダイヤが乱れていたこともあり、真っ直ぐに帰郷となった。
高崎駅で乗り換えの電車を待っているうちに、辺りは真っ暗になっていた。
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