利根軌道 電車の橋
その時に見ていた夢は、今はなき軽便鉄道と、今は懐かしい二人の女性のもの。鉄道も、女性たちも、間もなくどこかへ行ってしまうというとても胸が苦しくなる夢だった。それは、きっとこの前の日曜日に沼田へ行ったからだろう。
国道17号を沼田へ向かっていくと、岩本を過ぎて、右手に古い鉄橋が現役で残っている。私の祖母の実家へは、この橋を渡って行くことが良くあった。
その手前には両岸にさらに古い橋脚が一つずつ残っている。
今残る鉄橋も充分に古いが、その手前の橋には、利根軌道が走っていた。ちょうど今の橋が架かって、間もなく軌道は廃止となっている。
利根発電という会社が、明治の終わりに渋川から沼田まで敷設した鉄道だ。本当は日本で最初の電気鉄道となるはずだったらしい。
鉄道は、国道17号線の上をずっと走り、この古い橋で利根川を渡る。その正面には立派な酒蔵が店を構えている。道路も鉄道も、酒蔵の前で右に折れ、大きく左カーブを描いて山を巻く様に登り、新町の火の見のところにでたらしい。
酒造のすぐ脇には狭い路地があり、そこを抜けるのが新町の街道への近道だった様だ。さらに今の鉄橋のところにも道があるが、これが元々の街道との事。そのころは今の鉄橋はなかったが、橋が架かっていたのか。川原に下りて渡っていたのか。
山に挟まれた小さな橋を取り巻く狭い一帯だが、人が歩いていた時代、鉄道が出来た時代、そして現在の自動車の時代と、その各時代の面影が残っている。
新町の大島さんのおじいさんや、この鉄橋の近くの茂木自動車のおやじさんやおばちゃんの話しを聞いて、帰ってから思い起こしてみれば、それぞれの時代の、この辺りの光景が頭に描かれる。
そんなことがあって、軽便鉄道の夢を見たのだろう。
それにしても、息が苦しい感じがする。特に太っているという事もないが、無呼吸症候群だろうか。
女性たちが出てきたのは…。寝る前に、上野のお店のジンちゃんのことを考えていたからだろうか。やっと電話をもらったものの、たまたまその日は仕事が遅く、その後は電話をしていない。その後、一度お店には行ったものの、ジンちゃんは別のお客の席に居り、一度も会話がなかった。電話でもしなくてはと思いつつ、1週間が経ってしまった。
お店の女の子ではあるが、とても真面目で、性格の良い子だから、自分の娘の様に気になってしまう。そんな気持ちと、利根軌道への思いと、…無呼吸症候群がそんな夢を見せたりだろうか。
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