にほんの酒
「神代の酒」とマスターが口に出す。
まずは冷蔵庫へ入れ冷やしてもらう。そこへ常連のおばちゃんがやってきて、「この前、大変だったのよ~」としゃべり始める。
しばらくすると、話の張本人のオヤジがやって来た。いやいや、タイミングの良いこと。噂をすれば…という言葉は本当に良く出来ている。
そんな流れで、私がふたりの間に入る様に座ってもらう。
「そうだ、今度はオレが酒を持ってこないと」
と、すぐに店を出ていった。先週の月曜日に、私が買ってきた丹波の酒を一緒に飲んだかにだ。あの酒は、マスターと3人で、とても楽しく飲めた酒だった。
まずは、オヤジさんの酒を開けた。「山田錦100%」、「精米50%」の「大吟醸」。自分の名入で、作ってくれるという、洒落たお酒だ。
甘いフルーティーな口当たり。スルスルと喉に流れていく。飲み易い、口当たりの良い酒だ。とても上品にも感じるが、何か物足りない。
四人で一杯ずつ飲んではみたものの、美味いが、ちょっ軽い。
続けて、私のお酒を開ける。口に近付けただけで、違いが分かる。こちらは、何か臭い。なんだか燻製のような香り、ドイツの黒ビールの様といえば、そうかも知れない。こちらはも、口当たりは甘い。但し、先ほどのと比べると、口の中で、とろりとした濃厚さを感じるとともに、飲み込んだ瞬間から、辛味が出てくる。
なんだか、両極端な日本酒だ。片方は、今風の上品な感じのさらりとした酒。もう片方は、田舎臭いとでも表現し様か、何だか古風な感じのどろりとした酒。これだけ違うと、飲み比べても分かりやすくて、会話もはずむ。
この会話がはずむのが、地酒の良さかと思う。こう個性的な酒だと、つまみを選ぶのも楽しい。先週の丹波の酒は、「塩」が良く合った。カボチャはダメだった。今回も、塩をつまんだりして飲んでみるが、どうも違う。どうも、この2本は、つまみを「選ぶ」のではなく、つまみが「いらない」という結論となった。
美味い酒というものは、もしかしたら、つまみなどは不用で、それだけで美味いのだと実感することとなった。それにしても、両極端の酒。ある面甲乙つけがたいが、私の場合は、自分で買った御嵩の酒「神代の味」である。
ちょっと香りや口当たりに癖があり、飲みこむ頃になって、辛味が出てくる。飲み応えがある。コップに一杯飲んだら満足できる。
しかし、今宵は一杯ではなかった。飲み比べるうちに、随分と飲んでしまったようだ。家路に着いた私は、きっと千鳥足だったに違いない。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 若者よこころざしを抱け(2017.01.13)
- 2月17日は、長男の誕生日。(2012.02.17)
- 今日で仕事納め。(2011.12.28)
- 今宵は、お客さんとの忘年会!?(2011.12.21)
- 大崎です。五反田も。(2011.08.05)
「酒蔵」カテゴリの記事
- 2019/09/25 水曜日に昼休み その3 好天の三河町を行く(2019.09.29)
- 2019年夏の岡山行き。丹波の酒「秀月」の狩場酒造で休憩(2019.08.03)
- 山形で羽州街道に出会う(2019.06.16)
- 2019年いろいろ初め(2019.01.14)
- 2018年7月30日 亀岡から'65VWで寄り道をして無事帰宅(2018.08.04)





コメント