朽木に行く途中で「途中」へ
途中に着くと、上を新しい鯖街道が横切っているのだが、そのまま真っ直ぐ、古い道に入る。
2003年に始めて朽木に向かったとき、地図に「途中トンネル」と書かれており、途中にトンネルがあり、それが朽木に向かうチェックポイントだと思っていた。
走ってみれば、なんと「途中」という地名ではないか。鯖街道で京都から日本海へ出る、本当に途中にあったのだろかと思うが、さなかではない。
案内には有料の途中トンネルのところから旧道も走れるように描かれていたので、興味津々で細い道を下った。
下りきったところには途中の集落があり、「ここを走らせるの?」というぐらい、細い道が家々の間を縫うように走っていた。
今年の4月に、ここを走ったとき、綺麗な道路が出来て、広い道で鯖街道に出られてしまった。
「以前の道は走れないのだろうか」
そんなわけで、今回はあえて旧道に入ってみたのだ。
初めて走ったのは五年ほど前。広い道が出来て、町が分断され、旧道は少し荒れ、町も寂れた感じに見えた。
狭い道ながらも、自動車が行き来していた5年前には、こんな古い町が今でも生き残っていることを感じたが、今は車は減り、それとともに衰退しているようだ。
群馬でも新しい道が出来、古い集落を結んでいた道路は袋小路となり、人々もいなくなってしまったようなところが少なくない。昔の街道であったりして、歴史を感じる光景が残っていても、道路を作ることで、その全てが簡単に失われていく。
日本という国は、伝統や歴史を重んじるという言葉は知っていても、それをどうしたら良いのか分かっていないのだろうな。「世界遺産を目指す」といって騒いでみても、どうも言っていることと、やっていることがちぐはぐな感じがしてならない。
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