春の上電
上毛電鉄中央前橋駅のホームでは、電車の顔を懐かしそうに見ている人がいた。
「一毛町」は「城東」に名を変えたが、住宅地のすぐ裏を走るのは変わらない。
天気が良いから、沢山の洗濯物や布団がたなびく。
三俣駅は大きなタンクがあり、2、3両のタンク車がよく留置されていたが、今はタンクもなくなり、引込み線も一部を残すのみとなっている。
ポカポカとする車内で、春の景色を眺めていたら、もう大胡駅である。
ここには古い電車も置かれ、古い建物も残り、懐かしい昭和な光景が魅力的だ。
大胡を過ぎてしばらく行くと、線路沿いに梨の木だろうか、白い美しい花をつけて並木になっている。
白い花がしばらくの間、車窓を流れていく。なんだか贅沢な光景だ。
いいね、電車の旅は。まあ、旅というほどの時間でもないが。
鉄道のある町というものは、良いものだと思う。
駐車場の心配もいらないし、飲みたくなったらお酒も飲める。それに駅で降りれば歩くだけだから、とても身軽。
これからは高齢者が増えて自動車を運転できない人が増えるだろうから、道路の充実よりも、鉄道の充実、鉄道と病院や公共機関の連携が重要と思うのだが。そのほうが環境にもやさしいだろうし。
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