流山電鉄を歩く
しかし、小さなビルの一階にある「幸谷駅」が良い雰囲気をかもし出している。それもビルに挟まれた、路地の突き当たりから、ビルの陰に隠れたところが駅である。
ここでは、ビルの裏に沿うように、表からは隠れて走っているのが総武流山電鉄である。
新松戸では陰に隠れて、時折姿を垣間見るだけの電車だが、ここから小金に向かうと長閑な景色も広がってくる。
新しい住宅も多いだけに、川や山、畑や古い家がより引き立つように思う。
その途中で、瓦葺の立派なお宅を見つけた。住宅に囲まれているが、農家だったのだろうか。
線路と川は、左にカーブする。この辺りは畑も目立つが、一昨年と比べると住宅が増えたような気がする。
小金城址の駅からは川も線路も真っ直ぐに伸びていく。この護岸工事をされた川が、昭和40年頃を思わせる。
鉄橋を渡ると、道路は線路沿いとなり、しばらく行くと線路と別れゆるく左にカーブする。
カーブのところにある古い雑貨屋の所を右に入ると、「鰭ヶ崎駅」へ至る。この狭い道が昔の駅前通だとのこと。
前回来たときは食堂を探したがやっていなかった。今回は「とんかつ洋食マツノ」という店がやっていた。
「松島のマツと、狩野のノでマツノにした」とのこと。夫婦の苗字でも取ったのだろうか。出前で忙しいとお客さんに待ってもらうので、お客さんからは「待たせるのでマツノ」と言われるとか。
ここに店を出して40年のおじさんも、おばちゃんも、なかなか楽しい人だった。
もちろん、600円の洋食弁当も、懐かしい洋食屋さんの味がした。雰囲気も味もお勧めの店である。
この先は山を越えてから線路沿いの道に戻る。
ここは貨物列車の交換設備があったとかで、一直線の線路の脇に、交換用の線路跡も一緒に続いている。
右カーブをした先が平和台駅であり、ここには大きなイトーヨーカドーがあるが、ここはキッコーマンの味醂工場の跡地だという。
駅が比較的新しいのは、ここには味醂工場の引き込み線が延びており、その跡地を整備した結果だろう。
終点の流山にも、引込み線があり、現在は道路沿いの自転車置き場になっている。
その引込み線跡をたどるようにして、キッコーマンの工場を一回りして、江戸川の土手に出る。
ここから眺めていたら古い建物が目に付いた。高いところから道を探して、その建物の近くに出る。
街道沿いには、3軒の古い店が残っていた。こういう所にいると、妙に落ち着いたりするから不思議である。
とんかつ屋のおばちゃんに「万上味醂」と聞いて、駅に戻る途中で通ってみる。
ここの一角も古い事務所や蔵が残る。駅の方からみても、良く目立つほど、立派な瓦屋根である。
流山は歴史ある町だけに、古いものを探して歩くと面白い。私は、こうして歩いて子供の頃の景色の中に身を置くのが好きなようだ。
| 固定リンク
「鉄道」カテゴリの記事
- 群馬の小さな鉄道博物館「林業機械化センター」を一般公開!!(2024.06.01)
- 「思い出のローカル線」再スタート(2019.11.13)
- 2019/10/26 のぶさん、夕刻の豊鉄に乗る。(2019.10.31)
- 2019/10/26 '65ビートルで遠山郷の「梨元ていしゃば」に(2019.10.29)
- 2019/10/13 台風19号一過、古レールを使った聖牛が濁流に立ち向かった(2019.10.15)
「醤油・味噌醸造」カテゴリの記事
- 今時エアコンなしの車で西浅草へ(2017.07.22)
- 秋の佐久で醸造所巡り(2012.11.05)
- 古河、青木酒造へ(2011.09.11)
- 2011年も、真壁町ではじまり、はじまり…(2011.01.03)
- 岡崎醤油の煙突が…。(2010.12.15)






コメント